よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料5 薬学実務実習に関するガイドライン (13 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

7.評価
1)実務実習における評価の在り方
モデル・コアカリキュラムでは、学習成果基盤型教育(Outcome-Based Education)の
考え方に基づいて、卒業時までに修得されるべき「基本的な資質」が提示されている。し
たがって、実習の評価でも、
「基本的な資質」の修得度が重要な指標となる。さらに、
「基
本的な資質」の修得度評価に基づくフィードバックを行うことも求められる。
実習生の評価を大学-病院-薬局で連携して行うためには、実習修了時の「基本的な資
質」到達点を提示したGIO「患者・生活者本位の視点に立ち、薬剤師として病院や薬局
などの臨床現場で活躍するために、薬物療法の実践と、チーム医療・地域保健医療への参
画に必要な基本的事項を修得する」の到達度を適正に評価することが必要である。薬学臨
床のモデル・コアカリキュラムは、(1)薬学臨床の基礎、(2)処方せんに基づく調剤、(3)
薬物療法の実践、(4)チーム医療への参画、及び(5)地域の保健・医療・福祉への参画によ
って構成されていることから、実習GIOの評価は、上記の中項目のGIOの到達度が指
標となる。したがって、大学は実習施設との連携の下、まず中項目のGIOの評価方法及
び評価基準を定める必要がある。
実習における学習方略については、大学と実習施設の連携の下、中項目のGIOの評価
基準を基にSBOを単位として、学習の順序、学習方法、場所、人的資源、物的資源、時
間等を決定する。学習方略は、各実習施設の環境や特色を十分に考慮するとともに、計画
的なSBOの到達度の向上や、深さを増すことを可能にするために、繰り返しや基礎的な
実習からより参加型の実習への移行などに配慮したものであることが望ましい。また、
個々のSBOの到達だけではなく、その到達度の適正な評価がGIOの到達度評価に確実
に連結するよう十分に配慮する。
こういった学習方略と評価方法及び評価基準の決定後、教育効果の高い実習の実現に向
けて、学習方略と到達度評価の整合性を随時確認し改善していく。
評価は大学、実習施設、そこで指導する教員、指導薬剤師についても必要である。実習
体制の整備、実習の内容、指導方法などについて、大学、実習施設の実習担当者双方で確
認し、実習がモデル・コアカリキュラムに準拠しているか、本ガイドラインに沿って行わ
れているか、連携が円滑かつ効果的に行われているかについて、実習生からの意見や感想
も合わせて真摯に検証・評価を行い、必要に応じて改善を図る。
2)実習生の到達度評価
(評価のプロセス)
評価については、実習生の学習の到達度に関して、測定、価値判断、意志決定のプロセ
スがある。測定及び価値判断では、適正な評価方法と評価基準を用いて知識・技能・態度
の到達度を測定し、段階別評価を基本とした判定を行う。意志決定では、価値判断の結果
に基づいて、学習過程の改善に向けたフィードバックの実施あるいは合否に関わる成績を
決定する。上記の測定及び価値判断は、大学と実習施設との連携の下に、責任薬剤師ある

10