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参考資料5 薬学実務実習に関するガイドライン (4 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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薬学実務実習に関するガイドライン

薬学教育モデル・コアカリキュラムは、医療、保健、福祉等における社会的ニーズに貢献
できる薬剤師育成等の観点から、平成 25 年度に改訂された。本ガイドラインは、改訂された
薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下、モデル・コアカリキュラム)に準拠した大学の
臨床準備教育(医療現場での実践的な臨床能力修得を目的とする1年次から4年次までの教
育)及び薬学実務実習(以下、実習)を適正に実施するための指針を示したものである。
本ガイドラインには、大学が主導的な役割を果たし、実習を行う病院及び薬局施設(以下、
実習施設)と円滑に連携して、下記「薬学実務実習の在り方・目標」に述べる実習が実現さ
れるよう、実習の水準の確保・向上のための様々な工夫等を盛り込んでいる。
本ガイドラインの内容を良く理解いただき、臨床準備教育から実習において学生が高い臨
床対応能力を修得できるよう大学、実習施設で本ガイドラインを十分活用いただきたい。
もとより、次世代を担う薬剤師を育成する責務が、大学と現職薬剤師双方にある。本ガイ
ドラインを基にモデル・コアカリキュラムの目指す学習が適切に行われ目標が達成されてい
るか、大学と実習施設双方で常に確認・評価していくことが必要である。
大学及び実習施設等関係者各位の努力により、現在までに一定の水準で実習可能な体制が
構築されていることは高く評価できるが、モデル・コアカリキュラムに準拠した平成 31 年か
らの実習に向け、本ガイドラインに従い更に充実した学習方法の検討、連携の準備等を行う
ことが望まれる。そのため、平成 31 年の実務実習開始までに大学や実習施設の状況等を毎年
確認し、検証していく。本ガイドラインは、まず3年間の準備期間を目安に検証し、必要が
あれば改訂する。本実施後も社会のニーズの変化に対応して定期的に見直し改訂していくこ
ととする。
1.薬学実務実習の在り方・目標
1)「薬剤師として求められる基本的な資質」の修得
モデル・コアカリキュラムでは、6年卒業時に必要とされている資質として「薬剤師と
して求められる基本的な資質」(以下、「基本的な資質」)を示している。実習は、それま
で薬学部で学んできた知識・技能・態度を基に臨床現場で「基本的な資質」の修得を目指
し実践的な臨床対応能力を身に付ける参加・体験型学習である。
実習は、臨床現場で即戦力として業務を遂行できることを目指すものではなく、将来、
医療、保健、福祉等における社会的ニーズに貢献する薬剤師として活躍できる基本的な知
識・技能・態度、そして問題解決能力の修得を目指すものである。また、
「基本的な資質」
は、その水準を、医学、薬学の進歩に応じて高めていくことが必要であり、それが薬剤師
さん

としての生涯研鑽の目標であることも、実習を通じて学生及び指導に携わる薬剤師ともに
深く認識することが肝要である。

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