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参考資料5 薬学実務実習に関するガイドライン (5 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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2)公平で幅広く参加・体験できる実習
実習は、モデル・コアカリキュラムに示された目標を単に作業として身に付けるのでは
なく、目標の持つ意義を理解してそれを修得することを目的とすべきである。そのために、
知識偏重の実習ではなく、医療人の一員として臨床現場で個々の事例や症例を体験して、
医療における薬剤師業務の意義や薬物治療における薬剤師の役割を理解し、薬の専門職と
して医療現場で臨機応変に対応できる実践的な能力を養成する実習を行う。
薬物治療に関しては、モデル・コアカリキュラムに、全ての実習生がどの実習施設でも
標準的な疾患について広く学ぶことを目的として「代表的な疾患」が提示されている。ま
た、各SBOの中で、最低限共通して確保してほしい内容は括弧内に例示されている。大
学及び実習施設は、実習生が実習施設によって体験できる症例や参加できる事例等に不公
平が生じないように努める。
※「代表的な疾患」:がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、
免疫・アレルギー疾患、感染症(モデル・コアカリキュラムより)
3)大学、病院、薬局の連携
モデル・コアカリキュラムの趣旨を踏まえ、大学-病院実習-薬局実習の学習の連携を
図り、一貫性を確保することで、学習効果の高い実習を行う。実習施設と大学は、臨床準
備教育の内容や実習生の情報等を共有することで、より実践的な学習を円滑に進められる
よう努める。また、病院、薬局は、実習施設間で実習生の実習した内容やその評価等を共
有することで、重複する目標の指導を分担し、「代表的な疾患」の体験等を連携して実施
し、実習生に効果的で効率的な実習を行う。
大学、病院、薬局では、本ガイドラインに示された指針の下、各大学、実習施設の特性
に応じた学習内容を具体的に組み立てる必要がある。その際、必要に応じて複数施設での
グループ学習を取り入れるなど、実習生が全てのSBO-GIOを、参加・体験を通して
達成するよう柔軟に対応することが望まれる。
実習施設では、各実習生がどのような実習を行うのか実習開始前に「実務実習実施計画
書」(以下、実施計画書)を作成する。実施計画書作成には大学が積極的に関与し、その
計画書どおりに実習が実施されているか常に確認を行う。
薬剤部長、薬局の管理者等の各実習施設の業務の責任者となる薬剤師(以下、責任薬剤
師)、日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師(以下、認定指導薬剤師)
、その施
設で実習指導に携わる薬剤師(責任薬剤師及び認定指導薬剤師を含む。以下、指導薬剤師)
は、施設全体で実習生についての情報、実施計画書の内容を共有し、円滑な連携の中で実
習を行うことが必要である。
(大学の実習への関与)
大学の臨床準備教育では、
「前)」のSBOで示された内容について、学生が臨床現場で
スムーズに参加・体験型の実習を行うことができる水準まで修得させる必要がある。また、

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