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参考資料5 薬学実務実習に関するガイドライン (8 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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どの実習の実施に必要な情報を施設と共有できる体制を整える。
問題を抱える学生については、実習開始までに改善の取組を行う。
(学内の実習実施体制の整備)
実習において各学生の指導・評価を担当する大学教員(以下、実習生担当教員)を配置
する。また、実習を統括する学内委員会を設置し、円滑かつ充実した実習を実施するため
の方策や課題、実習生に関する評価、実習施設の評価などを定期的に協議し、具体的方法
を策定しておく。実習生、実習施設側担当者、実習生担当教員等が実習を統括する学内委
員会に随時連絡・相談ができる体制を用意する。
(実習施設との連携体制の整備)
実習施設に対し、モデル・コアカリキュラムの意義・目的・内容や大学における学習内
容と到達度に関する情報を実習開始前に提供することが重要である。実習開始に当たって
は、臨床準備教育、薬局実習、病院実習の基本的なスケジュールを大学として施設に提案
することが必須となる。病院、薬局での実習では、実習施設との事前打合せで、大学が責
任を持って各実習の内容と成果の目標を提示するだけでなく、全ての実習が終了した時点
での学生の成長を評価する指標も提示する必要がある。
実習施設はもとより、地域関連団体とも連携・協力体制を構築し、実習開始前、実習期
間中、終了後を含めて大学・施設間の良好な関係を構築・維持し、学生が安心して実習を
進められるよう環境を整える。実習生(大学)と実習施設の間で問題が生じた場合には、大
学が主導的な役割を果たし、迅速に対応する。

実習生の実習内容とその到達度を各施設の責任薬剤師及び認定指導薬剤師に伝達する
ために、実習生の実務実習記録も含め、客観的な情報共有の方法を大学が主体となって準
備し活用する必要がある。
(適切かつ充実した臨床準備教育の実施)
適切かつ充実した臨床準備教育の実施は、大学が負うべき特に重要な責務である。具体
的には、学生に臨床教育の目標を提示し、目指す資質を明確にして学習意識を高めること
や、学生の理解度、到達度について形成的評価及び総括的評価を行い、必要に応じて学習
方法を修正し、医療現場で実習できる水準を確保する等が必要である。臨床準備教育の内
容については、実習施設側からの意見を聞くことも重要である。
さらに、モデル・コアカリキュラムの「A 基本事項」と「B 薬学と社会」に関して、実
習前はもちろん実習中も随時学生に意識させることで、医療人としての態度が醸成される
よう指導に努めることが望まれる。
実習開始前、実習終了後、さらには卒業の時点での学生の「基本的な資質」の到達状況
について自己評価と教員評価を逐次実施することは、薬学部の社会的説明責任を果たす上
でも有用である。

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