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参考資料5 薬学実務実習に関するガイドライン (29 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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別 添 4
病院での望ましい参加・体験型実習(病棟実習)
(病院での薬物療法のモニタリング)
【参考例】
【指導に当たる薬剤師用・学生用】
※ここに示す例は、各大学・実習施設の実状に合わせた調整を必要とする。

1.実習のねらい
卒業後に病棟薬剤師として働くことができるよう、薬学教育における臨床実習で、指導薬剤師とと
もに病院の医療チームに参加し、その一員として業務を実践しながら以下のような臨床対応能力を身
に付けることを目的とする。
(1) 医療面接、診療録等による患者情報(症状、検査値、検査所見、病歴、生活歴など)の収集と、
医療チームとの連絡、報告、協議
(2) 医師の治療計画の理解と評価、収集した医薬品及び治療法に関する情報(診療ガイドライン等)
と患者情報に基づいた薬物療法の立案
(3) 薬物治療計画の実施と評価(効果・副作用のモニター)
、他医療職との情報共有と問題対応策の
提案、患者への情報伝達とそれらの内容についての指導記録の作成
(4) 学習者及び医療人として基盤となる態度(患者や患者家族及び他の医療職への接し方、自己の職
業的能力とその限界に即した行動、助力と助言の受入れ、自己学習への意欲)の醸成
2.病棟実習の基本的流れ(学生が行うこと)
1)症例検討(病棟業務への参加)
病棟の指導薬剤師は、代表的な疾患(がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神
経疾患、免疫・アレルギー疾患、感染症)の患者を学生の担当患者とする。病棟実習中に 5-10
例の患者を担当する。
担当患者の病態、背景、治療薬等について情報収集し、その内容について評価、考察し、今後
の治療計画を考える。その際、診療に関するガイドラインは必ず確認する。
学生の行動指針
① 毎朝、担当患者と面談を行うとともに、患者の治療経過に関する情報源(体温板と看護・診察記
録、薬剤管理指導記録等)により情報収集し、評価・考察する。
② 上記内容について指導に当たる薬剤師に口頭で提示し、両者で検討する。
③ 効果・副作用モニタリングするべき内容(自覚・他覚症状、検査値の経過、患者へのインタビュ
ー内容等)について学生用の薬剤管理指導記録に記載する。できれば薬歴とも併せてグラフ化し、
経過表としてまとめる。記載した内容は指導に当たる薬剤師に必ず読んでもらい、指導を受けて
署名をもらう。
④ 医師回診やカンファレンスの時には、担当患者の状態を説明できるように準備しておく。
⑤ ベッドサイドで行われる採血や注射などの基本手技を見学する。
⑥ 病棟の医療チームと患者、患者家族とで持たれる病状説明や検査・治療計画の立案などに可能な
限り参加する。
⑦ 担当患者の調剤(経口、外用、注射全て)は学生が担当することを原則とし、処方変更が行われ

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