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参考資料3 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30725.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会(第8回 2/2)《厚生労働省》
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第8回 NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会

参考

令和5年2月2日

資料3

なかったから」、「障害の有無に関わらず産み育てると決めていたから」、「検査
を受けるとかえって不安になるから」、「検査で異常が見つかったときに人工妊
娠中絶を選択する自分を想像するのが嫌だったから」等を、受検しなかった理
由として挙げていた。
2 出生前検査に係る情報提供や遺伝カウンセリング・相談支援
〇 妊娠経験者への NIPT についてのインターネット調査結果(2015 年、有効回
答数 2,221)からは、この検査について医療者から説明された者は5%と少な
く、「説明して欲しかった」という意見が多かったが、「知らないままで良かった」
という意見も挙げられた。受検者は調査回答者の 1.5%(37 人)に過ぎなかっ
たものの、受検理由は「胎児の異常がわかるから」「医師から勧められたから」
「受けるのが当然だと思った」の順に多かった。逆に受検しなかった理由として
は「この検査の存在を知らなかった」が多く、NIPT を知っていた者の中では
「医師から言われなかった、勧められなかった」と「自分で希望しなかった(断っ
た)」という理由を挙げる者が多かった。その他の理由としては「必要と思わな
かった」が 23%、「産むと決めていた」が 12%、「検査をすると不安になるから」
が4%であった。このように、医療者からの情報提供は、意図しなくとも、受検を
勧めていると理解されたり、逆に説明しないことが検査を勧めていないと理解さ
れたりすることがありうることに留意が必要である。
〇 妊婦は、出生前検査に係る遺伝カウンセリング・相談支援において、意思決
定に必要な情報を得ること、妊娠後に生じた不安や戸惑いを誰かに語ること、
自己の信条を打ち明けること、出生前検査について何を話し合い意思決定す
べきかについて整理してもらうことを求めていた。
〇 出生前検査に係る遺伝カウンセリングは、不安の軽減、検査の更なる理解に
繋がり、受検するか否かを再検討し、主体的に自己決定する機会となり、ま
た、出産に対する心構えを変化させる機会となっている。
〇 出生前検査に係る意思決定の様態については、妊婦とパートナーそしてそ
の家族が対等に「合意して決める」「ふたりで決める」場合のほか、妊婦が「家
族に合わせてもらう」「自分の意思を通す」形で決める場合、妊婦が「家族に合
わせる」「家族に従わせられる」形で決める場合、そして妊婦が単独で決定す
る場合などがあることが確認された。

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