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参考資料3 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30725.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会(第8回 2/2)《厚生労働省》
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第8回 NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会

参考

令和5年2月2日

資料3

・ その上で、出生前検査の各検査の特性や限界、各検査を受けること
により得られる情報と得られない情報を説明し、出生前検査を受検す
る場合にはどの検査を選択するかの意思決定を支援すること。
③ 検査の対象疾患に係る情報の提供
・ 妊婦等が受検しようとする各検査の対象疾患について、1)病態や自
然史などの医学的情報、2)当該疾患のある子どもの子育て・くらし等
に関して当事者が実経験に基づいて語った情報(ナラティブな情報)、
3)行政や医療機関、福祉施設等で提供される医療・福祉等のサポー
ト体制、補助制度や育児支援に関する情報等を提供すること。
・ 特に、医療・福祉等のサポート体制・補助制度や育児支援に関する情
報は、検査結果が出る前に提供することが必要である。検査結果が陽
性と出た場合には、葛藤や不安定な心理状態へのケアなどがまずは
優先されるため、サポート体制・補助制度や育児支援に関する情報を
十分に提供できないからである。
④ 検査結果が得られた後の選択肢についての説明
・ 妊婦が受検しようとする検査が非確定的検査である場合には、検査結
果が陽性であったら、診断を確定させるためには、確定的検査の受検
が必要であること、また、胎児の症状等を詳細に把握するため、別の
検査の受検を提案されることがある旨を説明すること。
・ また、検査結果が陰性の場合であっても、確率は低いものの偽陰性の
ことがありうることや、受検する検査の対象疾患以外の疾患が存在する
可能性を否定することはできないことを説明すること。
○ 以上の手順に沿って十分な説明・遺伝カウンセリングをおこなった上で、医
療者は、妊婦及びそのパートナーの意思決定を支援し、妊婦等が検査の受検
を決定した場合には、文書による同意を得た上で検査を行うべきである。
○ 十分な説明・遺伝カウンセリングの結果、妊婦等が出生前検査を受けないこ
とを選択したり、当初受けようとしていた検査以外の検査の受検を希望すること
も想定され、そのような場合であっても、医療者は妊婦等の判断を尊重すべき
である。
○ また、妊婦等は十分な説明・遺伝カウンセリングを受けた後も受検するかどう
かについて判断に迷うこともあり得ることから、関係行政機関や他の専門医療
機関、福祉関係機関、ピアサポート機関等との連携を構築しておき、適切な機
関等に紹介する体制を確立しておくべきである。
3 出生前検査受検後の結果説明
○ 出生前検査実施医療機関において、検査結果を妊婦及びそのパートナー

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