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参考資料3 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30725.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会(第8回 2/2)《厚生労働省》 |
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第8回 NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会
参考
令和5年2月2日
資料3
Ⅵ 出生前検査についての基本的考え方
○ 本専門委員会においては、「Ⅲ 出生前検査を取り巻く状況」、「Ⅳ 出生前検
査に係る倫理的・社会的課題」、「Ⅴ 妊婦が出生前検査を受検する理由等」な
どを踏まえて議論が進められ、次のような基本的考え方に基づき、出生前検査が
抱える課題に対応すべきであるとの結論に至った。
(基本的考え方)
① 出生前検査は、胎児の状況を正確に把握し、将来の予測をたて、妊婦
及びそのパートナーの家族形成の在り方等に係わる意思決定の支援を
目的とする。
② ノーマライゼーションの理念を踏まえると、出生前検査をマススクリーニ
ングとして一律に実施することや、これを推奨することは、厳に否定される
べきである。
③ 妊婦等が、出生前検査がどのようなものであるかについて正しく理解し
た上で、これを受検するかどうか、受検するとした場合にどの検査を選択
するのが適当かについて熟慮の上、判断ができるよう妊娠・出産・育児に
関する包括的な支援の一環として、妊婦等に対し、出生前検査に関する
情報提供を行うべきである。
④ 出生前検査は、その特性に鑑みて、受検する際には、十分な説明・遺
伝カウンセリングを受けることが不可欠である。
⑤ 出生前検査は、妊娠・出産に関する包括的な支援の一環として提供さ
れるべきものであることから、出生前検査は、いずれの検査手法について
も、妊娠から出産に至る全過程において包括的に産科管理・妊婦支援を
行う知識や技能、責任を有する産婦人科専門医の適切な関与のもとで
実施されるべきである。
⑥ 一方で、受検前後の説明・遺伝カウンセリングを含め出生前検査を受
検する妊婦等への支援は、産婦人科専門医だけで担うべきものではなく、
小児科専門医や臨床遺伝専門医をはじめとした各領域の専門医、助産
師、保健師、看護師、心理職、認定遺伝カウンセラー、社会福祉関連職、
ピアサポーターなど多職種連携により行う必要がある。
⑦ 出生前検査の正確性を担保するため、出生前検査については、十分
な知識経験を有する検査担当者により、常に適正な検査手順に基づい
て行われる必要があり、検査分析機関等においては、定期的に検査分
析機器等の精度管理を行うなど、検査の質を確保する必要がある。
⑧ 出生前検査の受検によって胎児に先天性疾患等が見つかった場合の
妊婦等へのサポート体制として、各地域において医療、福祉、ピアサポ
ート等による寄り添った支援体制の整備等を図る必要がある。
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参考
令和5年2月2日
資料3
Ⅵ 出生前検査についての基本的考え方
○ 本専門委員会においては、「Ⅲ 出生前検査を取り巻く状況」、「Ⅳ 出生前検
査に係る倫理的・社会的課題」、「Ⅴ 妊婦が出生前検査を受検する理由等」な
どを踏まえて議論が進められ、次のような基本的考え方に基づき、出生前検査が
抱える課題に対応すべきであるとの結論に至った。
(基本的考え方)
① 出生前検査は、胎児の状況を正確に把握し、将来の予測をたて、妊婦
及びそのパートナーの家族形成の在り方等に係わる意思決定の支援を
目的とする。
② ノーマライゼーションの理念を踏まえると、出生前検査をマススクリーニ
ングとして一律に実施することや、これを推奨することは、厳に否定される
べきである。
③ 妊婦等が、出生前検査がどのようなものであるかについて正しく理解し
た上で、これを受検するかどうか、受検するとした場合にどの検査を選択
するのが適当かについて熟慮の上、判断ができるよう妊娠・出産・育児に
関する包括的な支援の一環として、妊婦等に対し、出生前検査に関する
情報提供を行うべきである。
④ 出生前検査は、その特性に鑑みて、受検する際には、十分な説明・遺
伝カウンセリングを受けることが不可欠である。
⑤ 出生前検査は、妊娠・出産に関する包括的な支援の一環として提供さ
れるべきものであることから、出生前検査は、いずれの検査手法について
も、妊娠から出産に至る全過程において包括的に産科管理・妊婦支援を
行う知識や技能、責任を有する産婦人科専門医の適切な関与のもとで
実施されるべきである。
⑥ 一方で、受検前後の説明・遺伝カウンセリングを含め出生前検査を受
検する妊婦等への支援は、産婦人科専門医だけで担うべきものではなく、
小児科専門医や臨床遺伝専門医をはじめとした各領域の専門医、助産
師、保健師、看護師、心理職、認定遺伝カウンセラー、社会福祉関連職、
ピアサポーターなど多職種連携により行う必要がある。
⑦ 出生前検査の正確性を担保するため、出生前検査については、十分
な知識経験を有する検査担当者により、常に適正な検査手順に基づい
て行われる必要があり、検査分析機関等においては、定期的に検査分
析機器等の精度管理を行うなど、検査の質を確保する必要がある。
⑧ 出生前検査の受検によって胎児に先天性疾患等が見つかった場合の
妊婦等へのサポート体制として、各地域において医療、福祉、ピアサポ
ート等による寄り添った支援体制の整備等を図る必要がある。
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