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資料-2参考2 認知症 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000162533_00002.html
出典情報 令和6年度の同時報酬改定に向けた意見交換会(第2回 4/19)《厚生労働省》
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図表 9

評価表案①の作成方針と評価項目に関する議論

 評価尺度は 5 段階とする。
 現場で負担なく利⽤、という点を重視し、評価項⽬は、最終的に 5〜6 項⽬の簡
便なものとする。今年は現場でのフィージビリティを⾒るという⽅針のもと、最初は1
〜2項⽬多めに⼊れておいて、後から削る⽅法を採⽤する。
評価表案作成方針

 今回は、認知機能の評価を中⼼とし、⽣活機能の中でも認知機能の関与が⼤
きい項⽬(遂⾏機能の項⽬)を追加で組み込む。
 既存の評価表等を組み合わせながら、IADL とも絡むような認知機能ベースで、ま
ずは9項⽬程度を作成することを⽬指す。
 DASC は認知機能の⾏動の頻度や⽣活障害の援助の必要度を量的に測定し
ている質問なので、イラスト化しにくい。
 介護⽼⼈福祉施設はほぼ全員のみまもりが必要で、服薬管理や電化製品の⾃
発的な操作といった項⽬の評価は難しい。
 認知機能は記憶、⾒当識、⾔語、遂⾏能⼒が適切な選択。⽣活機能は若⼲
軽めの⽅を対象としている印象で、ベーシック ADL があるとよい。
 ⼀⽅、⽣活機能については、様々な合併症で機能低下している部分もあるため、
認知機能をより重点的に⾒るために、ベーシック ADL については最低限にする。
 意識混濁の有無は現場職員には伝わりにくい可能性もあるため、⾔葉を補い前
提条件として問う形とする。
 近時記憶については、⾝近なものを置いた場所、⾝近な出来事のいずれも想定し
やすいため、両項⽬を残す。
 遠隔記憶は、⽣年⽉⽇で確認することがありうるが、⽇常的に問う質問ではない

評価項目に関する議論

ため、多⼈数がいる部屋で使⽤する等が難しい。
 ⾒当識は、時間と場所がそれぞれ分かれているほうが使いやすい。⽇常会話を考
えると季節感は認知機能を⾒る上で需要な要素である。
 コミュニケーションは、重要であり、ABC 認知症スケールと ICF ステージングのどちら
の聞き⽅にするかは、評価者アンケートの結果も踏まえて検討する。
 遂⾏能⼒としては、服薬管理がその⼀つである。電化製品の使⽤については、施
設⼊所者にはほとんどない。
 ⽣活機能のみまもりに関する項⽬は、介護者の負担度合いを問う項⽬であるた
め、本⼈を評価する尺度としては使えないのではないか。
 ベーシック ADL に関する項⽬としては、更⾐であればいいのではないか。季節感の
認識があるかも影響してくる。排泄は、認知症の影響か、BPSD によるものかの判
断は難しいため、今回は盛り込まない。

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