また、今後本評価表を多くの介護現場での実用化につなげるためには、評価表の使い方に関す
るガイド等を用意する必要がある。現在想定される活用場面としては、施設利用の開始時のアセ
スメントでのケア計画の策定や、施設利用開始から一定期間たってのモニタリングによりケア計
画の見直しを行う際等が考えられる。その際、総合的な評価点数や各項目の評価点数を踏まえ、
どのようなケアに結びつけていくかについてのガイド等は別途作成が必要となると考えられる。
現時点で考えられるガイドの項目案は以下のとおりである。
図表 43

評価表に基づく認知症ケアガイドに盛り込むべき項目

 評価点数の低い⼈に多く⾒られるトラブルとその対処法や必要なケア
 点数が⾼い⼈に対する接し⽅
 総合点数や各評価項⽬の点数に応じたケアの例

等

このように、評価結果に応じた、適切なきめ細かいケアの提供の参考になる資料を介護職に提
供することにより、認知症の人に対して、評価を行うだけではなく、その先にある尊厳あるケア
につなげていくことが重要である。

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