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糖尿病性腎症重症化予防プログラム(令和6年度版) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38699.html
出典情報 糖尿病性腎症重症化予防プログラムの改定について(3/28)《厚生労働省》
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有用である。KDBシステムの活用や国保連合会に設置されている保健事業支
援・評価委員会の助言を受けるなど活用することが望ましい。
○ また、多くの市町村は、複数年に渡り、糖尿病性腎症重症化予防に取り
組んでいる。それらの実践の中で明らかになった課題についても整理し、
次の取組に活かす必要がある。
3)事業計画の立案
○ 2)の課題分析の結果を踏まえ、対象者の年代に応じた抽出条件や取組
の優先順位等を考慮し事業計画を立案する。
○ 立案に当たっては、地域の医療機関における連携体制のあり方、ハイリ
スク者を抽出するための健診項目やレセプトデータ、健診実施方法、食生
活の改善や運動対策などのポピュレーションアプローチなど、様々な観点
から総合的に検討したうえで、医療機関への受診勧奨や保健指導の内容に
ついて検討する。
○ その際、郡市医師会等の関係団体と、これらの課題、対策について協議
する。
○ 適切な事業評価を行うために、計画には事業目的を踏まえて目標と評価
指標を設定する。糖尿病性腎症重症化予防の目的は、①糖尿病が重症化す
るリスクの高い医療機関の未受診者・受診中断者に対して医療機関への受
診勧奨や保健指導を行い継続的な治療につなげること、②通院中の重症化
するリスクの高い者に対して保健指導を行うこと、などの取組により、良
好な血糖のコントロールの維持、合併症の発症・進展の阻止・抑制等を通
して、腎不全や人工透析への移行を予防し、対象者の健康寿命の延伸を図
ること、であることを踏まえて、評価指標の設定は、短期的な評価指標だ
けではなく、中長期的な評価指標も設定することが望ましい。
○ また、評価指標はアウトカム・アウトプットを中心とし、設定したアウ
トカム・アウトプットを達成するために必要となるプロセス・ストラクチ
ャーについても評価できるように、事業計画に記載する23。評価の実施時
期や評価方法等も記載する。
○ 評価指標については9.プログラムの評価(P45~49)を参照する。
4)事業実施及び委託して実施する場合の留意点
○ 3)の事業計画に基づき事業を実施する。
事業の実施に当たっては、以下を参照する。
・対象者の抽出と介入方法
→ 6.対象者抽出の考え方と取組方策(P28~36)並びに7.介入方
23

アウトカム(成果):設定した目標に達することができたか、など
アウトプット(保健事業の実施状況・実施量):抽出された対象者に対して何人に保健指導を実施した
か、など
プロセス(保健事業の実施過程):受診勧奨の手法は適切か、保健指導実施のための専門職の人員配置が
適切であるか、スケジュール通りに行われているか、など
ストラクチャー(計画立案体制・実施構成・評価体制):事業の運営状況を定期的に管理できる体制を整
備しているか、など

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