よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (16 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6kami/R06_kami_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(9/19)《警察庁》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

【図表 10:暗号資産を悪用したマネー・ローンダリングのイメージ】

警察においては、警察庁サイバー警察局がサイバー政策の推進における中心
的な役割を、サイバー特別捜査部が重大サイバー事案3への対処を担い、都道府
県警察において被害相談の受付・捜査・対策等を推進する役割を担っている。
また、サイバー事案のうち、捜査に当たり高度な専門的知識及び技術を要さな
いものについては、各事件主管部門において主体的に捜査を行うほか、サイバ
ー部門が各事件主管部門を適切に支援することとされている。
ここからは、インターネット空間を悪用した犯罪に係る情勢について、主な
事象ごとに詳細を記述する。


フィッシング
フィッシングとは、実在する組織を装ってメールや SMS のリンクから偽
のウェブサイト(フィッシングサイト)へ誘導し、同サイトでアカウント情
報やクレジットカード番号等を不正に入手する手口であり、インターネット
バンキングに係る不正送金やクレジットカードの不正利用に使われている。
令和6年上半期におけるフィッシング報告件数は、フィッシング対策協議
会によれば、63 万 3,089 件であり、右肩上がりで増加となった。また、令和
6年上半期におけるインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生
件数は 1,728 件、被害総額は約 24 億4,000 万円となっている。

3

サイバー事案のうち、国若しくは地方公共団体の重要なシステムの運用や重要インフラ事業者の事業の実施に重大な支障が生じ、若しくは生

ずるおそれのある事案、高度な技術的手法が用いられるなどの事案(マルウェア事案等)
、又は国外に所在するサイバー攻撃者による事案

12