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令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (5 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6kami/R06_kami_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(9/19)《警察庁》
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概要 令和6年上半期における脅威情勢の概要
令和6年上半期においては、サイバー攻撃の前兆ともなるぜい弱性探索行為等の
不審なアクセス件数及びランサムウェアの被害報告件数が前年同期から増加した。
また、フィッシングの被害報告件数も前年同期比で約 10 万件増加したほか、イン
ターネット上には犯罪実行者募集情報が氾濫するなど、極めて深刻な情勢が継続し
ている。そのような中、警察においては、令和6年4月、サイバー特別捜査隊をサ
イバー特別捜査部に改組し、捜査・分析体制を強化した。


高度な技術を悪用したサイバー攻撃の脅威情勢
● 近年、世界各地で重要インフラの機能停止や機密情報の窃取を企図したとみら
れるサイバー攻撃が相次いで発生し、我が国でも、政府機関等において DDoS 攻
撃とみられる被害が発生しているほか、生
成 AI を悪用した事案も発生。


警察庁が設置したセンサーにおいて検
知した、ぜい弱性探索行為等の不審なア
クセス件数は、増加の一途をたどり、その
大部分が海外を送信元とするアクセス。

● 令和 6 年上半期におけるランサムウェアの被
害報告件数は、114 件であり、高水準で推移。
流出した情報は、ダークウェブ上のリークサイ
トに掲載。
※ ノーウェアランサム:暗号化することなくデータを窃取した上で
対価を要求する手口。令和5年上半期から集計。

【警察の取組】
● サイバー特別捜査隊(当時)が参画した国際共同捜査において、ランサムウェ
ア事案被疑者が検挙されたほか、警察庁において、中国政府を背景とするサイバ
ー攻撃グループ APT40 による攻撃手法や緩和策が示された国際アドバイザリー
の共同署名に参画し、本件アドバイザリーを公表。


インターネット空間を悪用した犯罪に係る脅威情勢
● 情報通信技術の発展が社会に便益をもたらす反面、インターネットバンキング
に係る不正送金事案や、SNS を通じて金銭をだまし取る SNS 型投資・ロマンス
詐欺、暗号資産を利用したマネー・ローンダリングが発生するなど、インターネ
ット上の技術・サービスが犯罪インフラとして悪用。
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