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令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (18 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6kami/R06_kami_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(9/19)《警察庁》
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特殊詐欺
令和5年中の特殊詐欺の被害額は約 453 億円と2年連続増加傾向にあ
り、令和6年上半期の被害額も約 227 億 8,000 万円と、依然として深刻な
情勢にある。近年は、匿名・流動型犯罪グループによるものとみられる特
殊詐欺が広域的に行われており、同グループは SNS で高額な報酬を示唆
して「受け子」等を募集し、犯行に加担させている。また、首謀者、指示
役、実行役の間の連絡手段には、匿名性が高く、メッセージが自動的に消
去される仕組みを備えた通信手段を使用するなど、犯罪の証拠を隠滅しよ
うとする手口が多く見られる。
さらに、令和6年1月から5月までの被害額 500 万円以上の振込型被
害(認知件数 374 件、被害額約 62 億 5,000 万円)を分析すると、インタ
ーネットバンキングを利用したものの認知件数・被害額は増加傾向にあり、
全体の約6割を占めている。このように、特殊詐欺を敢行するに当たって
も、サイバー空間や新たな技術が悪用されている。

【図表 13:特殊詐欺におけるインターネットバンキングを利用した振込被害の推移】

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