ア

「16SHOP」を用いたクレジットカード情報不正取得・利用事案
フィッシングツール「16SHOP」を用いたクレジットカード情報不正取得・

利用事案に係る捜査では、サイバー特別捜査隊等とインドネシア国家警察と
の国際共同捜査により、同ツールを用いて日本国内の被害者等に対しフィッ
シングを行い、不正に入手したクレジットカード情報等を用いて EC サイト
で不正注文を行ったとみられるインドネシア所在の被疑者を特定した。令和
５年７月、インドネシア国家警察が同被疑者を逮捕するに至り、フィッシン
グに関して国外被疑者を検挙した初の事例となった。
【図表 19：事案概要】

イ

「Ragnar Locker」によるランサムウェア攻撃事案
ランサムウェア攻撃グループ「Ragnar Locker」に係る国際共同捜査におい

ては、サイバー特別捜査隊等による国内捜査により得られた情報を関係国捜
査機関等に提供するなどした結果、令和５年 10 月、関係国捜査機関により
「Ragnar Locker」の開発者であると考えられている被疑者が逮捕されたほ
か、同グループが使用するサーバ等の犯罪インフラがテイクダウン（機能停
止）された。テイクダウンに当たっては、同グループが使用していたリーク
サイト上に、テイクダウンの実施を告げるスプラッシュページが表示された。
同ページには、我が国を含む関係国捜査機関の記章が掲げられており、多国
間の国際共同捜査への我が国の参画を強く示すものとなった。
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