よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1ー4 一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会 御提出資料 (42 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2501_02medical/250314/medical02_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護 ワーキング・グループ(第2回 3/14)《内閣府》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

3 骨髄穿刺と輸液路確保(IOアクセス)

処置拡大優先度:A

静脈路より確実に早く薬剤を投与できる方法
処置ができないことによる
現場での困りごと

①小児OHCAに対する静脈路確保は病院
実習で行う機会が少ないため、MCのプ
ロトコールでも8歳または15歳以上と定め
られている。よって国内において救急救
命士が小児に対して静脈路確保を実施で
きないためアドレナリン投与ができず救
命率が低くて困っている。
②これまで日本でもOHCA 患者に対する
IVアクセス確立の初期成功率は63%と低く
アドレナリンのタイムリーな投与の機会
を損なっている。
解決には骨髄穿刺処置(IO)を日本も
救急救命士が実施できるようにする事で
す。(IO)は米国のみならずシンガポー
ル・台湾など広く全世界で行われており
心停止で上腕の静脈路を確保するよりも
迅速で小児から大人まで早く安全で確実
な輸液路を確保できる方法です。

具体的事例

使用症例数推定

処置が行われないため不利益を受けた数

3)令和5年度版救急救助の現況 その他

5292例ある1-7歳の小児OHCAではわず
か6例しか輸液や薬剤投与を受けられな
かった。この年代では救急救命士が静脈
路確保を許可されていないので、医師に
よる介入が行われるまで静脈路確保や薬
剤投与が行われない。10歳を超えるとIV
アクセスが良くなり5~11%がアドレナ
リン投与できている事が判明1)。心拍
再開率も高くなった。IOを用いて小児の
心停止にも救急救命士が薬剤を投与でき
れば5000人以上の小児OHCAの救命率を改
善できる
また成人でも救急救命士の静脈路確保成
功率は63%である。静脈穿刺できない傷
病者はぜひ骨髄ルートを用いて小児のみ
ならず成人にも迅速に薬剤を投与できる
ようにし救命率を上げるべきである。

台湾の救急救命士がOHCA患者の蘇生にIO
アクセスとIVアクセスを比較した研究で
は患者の転帰に関して同等という結果を
た。成功率は初回IV50%に対してIOは
90%以上である2) 。
日本では救急救命士の静脈路確保が
87838件行われているが3)初回成功率は
63.4%であり4)逆算すると13万8500件は
IOアクセスが実施されるようになる3)

1)黒﨑ら「救急救命士による小児院外心停止事案に対する アドレ
ナリン投与の実態」救急救命士ジャーナル 4(1): 39‒46,2024
2)Lee AJEM202410.1016/j.ajem.2024.04.009. Epub
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38608469/