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資料1ー4 一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会 御提出資料 (45 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2501_02medical/250314/medical02_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護 ワーキング・グループ(第2回 3/14)《内閣府》
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処置拡大優先度:A

マスク式陽圧呼吸(CPAP)

気管挿管せず呼吸不全を治療できる方法
処置ができないことによる
現場での困りごと

具体的事例数推定
処置が行われないため不利益を受けた数

急性心不全や急性肺水腫で呼吸困難を伴う傷
病者では硝酸薬やNPPVを用いた早期酸素投与に
よって改善が見込まれる。
しかし日本では救急救命士は心停止以外の傷
病者に対して酸素投与と体位管理しかできずに
心不全の対処に困っている。

心不全は高齢者の増加により毎年増加し120万
人ともいわれている2)。 2017年度に心不全で
入院しているのが急性心不全で(113,151人)
と慢性心不全(2017年度118,684 人)であり全
体でその約8% にあたる20,509人が入院中に死
亡している3-4)。そこから算出し概ね23万人が
マスクCPAPの処置を必要としている3-4)。

アメリカではパラメディックが行うマスクによ
る非侵襲的陽圧換気:マスクCPAP)の実施が許
可され心不全や呼吸不全に極めて有用であった
ことが報告されているが、日本ではこの処置を
救急救命士が行う事が出来ていない

竹内らが日本救急振興財団の研究で横
浜市メディカルコントロール協議会とし
て行った研究では、救急隊によるマスク
CPAPのプロトコールを作成し救急救命士
がマスクCPAPを有効かつ適切に使用でき、
横浜市傷病者のSPO2上昇に有効であるこ
とを報告した5) 。日本の救急救命士がこ
の処置を判断し実施できることが証明さ
れている。

もし日本の急性心不全の初期対応におけるCS
1分類に該当する傷病者に対して救急救命士に
よるCPAPの使用を認めることは搬送中の心停止
を改善することが可能である1)
1)心不全と虚血性心疾患の疫学:心不全と虚血性心疾
患の疫学
2)心不全の疫学日内会誌 109:186~190,2020
3)急性・慢性心不全診療ガイドライン
(2017年改訂版)
4)Cureus:2021年6月13日;13(6):e15624

5)地域全体で取り組む高齢者心不全患者に対する 救急現場からの
CPAP(持続陽圧換気)の効果検討 日本救急振興財団研究報告書
竹内一郎他 地域全体で取り組む高齢者心不全患者に対する 救急現
場からのCPAP(持続陽圧換気)の効果検討:令和2年日本救急振興
財団研究報告書 救急救命の高度化の推進に関する調査研究事業

有効性を示す文献

非侵襲的換気は、急性心原性肺水腫 および慢性
閉塞性肺疾患の急性呼吸不全の治療に効果的な
手段。早い段階でCPAPとBiPAPを利用すると気管
内挿管実施率と挿管合併症が減少する4)