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資料1-2-2診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
1.主要項目
(1)発症と経過
①2か月以上の経過の、寛解・増悪を繰り返すか、慢性進行性の経過をとる多発ニューロパチーである。
②当該患者の多発ニューロパチーを説明できる明らかな基礎疾患、薬物使用、毒物への暴露がなく、類似
疾患の遺伝歴がない。
(2)検査所見
①末梢神経伝導検査で、2本以上の運動神経において、脱髄を示唆する所見を示す。※注
②脳脊髄液検査で、蛋白増加を認め、細胞数は 10/mm3 未満である。
③ステロイド療法、血漿浄化療法、免疫グロブリン静注療法、その他の免疫療法などにより改善を示した病
歴がある。
④MRI で神経根あるいは馬尾の肥厚又は造影所見がある。
⑤末梢神経生検で脱髄を示唆する所見がある。
(3)支持的診断所見
a.慢性炎症性脱髄性多発神経炎
1.末梢神経伝導検査による感覚神経における異常所見
2.体性誘発電位における異常所見
3.免疫療法(ステロイド薬、血漿浄化療法、免疫グロブリン静注療法)により改善を示した病歴
b.多巣性運動ニューロパチー
1.球麻痺を含む脳神経症状・上位運動ニューロン徴候がない
2.血清における抗 GM1 IgM 抗体が陽性
3.免疫療法(免疫グロブリン静注療法)により改善を示した病歴
2.鑑別診断
(1)以下の疾患に伴う末梢神経障害
糖尿病、アミロイドーシス、膠原病、血管炎、固形癌、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、POEMS 症候群、
HIV 感染症、サルコイドーシスなど
(2)薬物・毒物への暴露による末梢神経障害
(3)ビタミンなどの栄養障害による末梢神経障害
(4)末梢神経障害を起こす遺伝性疾患
3.診断のカテゴリー
1.主要項目の(1)①②及び(2)①の全てを認め、(2)②から⑤のうちいずれか1つを満たし、(3)で疾患を区
別できる。
※注 2本以上の運動神経で、脱髄を示唆する所見(①伝導速度の低下、②伝導ブロック又は時間的分散の
存在、③遠位潜時の延長、④F 波欠如又は最短潜時の延長の少なくとも1つ)が見られることを記載した神
経伝導検査レポート又はそれと同内容の文書の写し(判読医の氏名の記載されたもの)を添付すること。

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