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参考資料6 母子保健等の最近の主な動き(令和4年6月~令和4年9月中旬) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28090.html
出典情報 成育医療等協議会(第9回 9/21)《厚生労働省》
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令和3年度子ども・子育て支援推進調査研究事業
保健師等による幼児等低年齢児の保護者に対する効果的な性教育方法に関する調査研究

実施事業者: 性教育サイト「命育」(Siblings 合同会社)

要旨
目的:就学前の子どもを持つ保護者を対象に子どもとの性に関する会話等の現状、情

報提供のニーズを把握し、また、保健師等の親子に関わる専門職が乳幼児健診等の日
頃の業務を通じた保護者に対する子どもの性に関する情報提供の現状や質問への対応
の状況等ニーズを把握することを目的とし、加えて、これらの調査をもとに、保健師
等の専門職が保護者からの質問への対応や情報提供に活用できる手引きを作成するこ
ととした。

調査概要:3〜6歳の未就学児を持つ保護者を対象にしたウェブアンケート調査を実

施し、全国の 20〜49 歳の男女 2,215 人から回答を得た。次に、全国 82 人の市町村保
健師、保健所保健師、助産師、保育士、幼稚園教諭、小児科医を対象に業務内で性に
関する子どもからの質問、対応に困る事例等のアンケート調査を行った。また、全国
28 人の児童心理司、児童福祉司、家庭児童相談所の心理職等を対象とし、性被害にあ
った子どもにどのような変化がみられるか等についてのアンケート調査を行った。更
に、それらのアンケート調査の対象者から性に関する対応を行っている者等を 16 人抽
出し、オンラインで 60 分程度のインタビューを実施した。

結果:家庭において子どもと性に関する会話を、必要だと思う・やや必要だと思うと

回答した保護者は 52.6%であったが、子どもから性に関する質問をされて会話をした経
験がある保護者は 25.6%にとどまった。これまで子どもの性に関する言動で困った経験
のある保護者は 26.2%で、内容としては、幼児自慰への対応、性器・排泄物等の言葉の
連呼、他人のプライベートゾーンへの接触等が挙げられた。専門職への聞き取りで
は、乳幼児健康診査、家庭訪問時に幼児自慰、プライベートゾーン、性器の洗い方に
ついて聞かれることが多いことがわかった。また、成果物は職歴が浅い職員が活用で
きるものが望ましいとの意見が複数あった。

考察・結論:調査結果、検討会での複数の有識者の議論等をもとに、親子と関わる専

門職が活用できる乳幼児期の性に関する情報提供の手引きを作成した。まずは、専門
職が手引きから乳幼児期の子どもの性に関する正しい知識を取得することが望まれ
る。その上で、保護者に対して、情報のアクセスのしやすさ等に関わらず正しい情報
を提供するとこが期待される。本手引きが正しい知識の普及啓発に広く活用されるよ
う望む。

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