よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1 第4期がん対策推進基本計画(案) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29457.html
出典情報 がん対策推進協議会(第86回 11/30)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ン」に沿った取組を引き続き推進する。
拠点病院等は、地域におけるがん対策を牽引する立場から、地域へのがんの
予防に関する普及啓発を実施するとともに、必要に応じてがん相談支援センタ
ーが窓口となり、病院全体でがんの予防に関する情報を提供できる体制を整備
する。

② 感染症対策について
(現状・課題)
発がんに寄与する因子としては、ウイルスや細菌の感染は、男性では喫煙に
次いで2番目に、女性では最も発がんに大きく寄与する因子となっている。発
けい

がんに大きく寄与するウイルスや細菌としては、子宮頸がんの発がんと関連す
るヒトパピローマウイルス(以下「HPV」という。)、肝がんと関連する肝炎
ウイルス、ATL(成人T細胞白血病)と関連するヒトT細胞白血病ウイルス1
型(以下「HTLV-1」という。)、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロ
リ等がある。
子宮頸がんの年齢調整罹患率8 は、平成 17(2005)年は、人口 10 万人あたり
10.3 であったものが、平成 22(2010)年には 15.3、平成 27(2015)年には 12.8
と増加傾向にある。子宮頸がんの発生原因の多くがHPV感染であり、子宮頸
がんの予防のためには、HPV感染への対策が必要である。
HPVワクチンについて、国は、積極的な勧奨を差し控えることとした取扱
いを終了し、予防接種法(昭和 23 年法律第 68 号)に基づく個別の接種勧奨を
令和4(2022)年4月から実施している。また、積極的な勧奨の差し控えにより
接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から、令和4
(2022)年度から3年間、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行う「キャ
ッチアップ接種」を実施している。また、令和5(2023)年度から9価HPVワ
クチンの安定的な供給が可能であることから、令和5(2023)年4月から9価H
PVワクチンの定期接種を開始することとしている。

8

「年齢調整罹患率」とは、高齢化の影響等により年齢構成が異なる集団の間で罹患率を
比較したり、同じ集団の罹患率の年次推移を見るため、集団全体の罹患率を基準となる集
団の年齢構成(基準人口)に合わせた形で算出した罹患率をいう。
7