ＤＰＣ 重点要望
重点

ＮＯ 要望項目
（大分類）

要望項目
（小分類）

分類ｺｰﾄﾞ及び名称

〇

1

DPC/PDPS

病理診断の出来高
評価および遺伝子
検査用の標本作製
料の新設

遺伝子による腫瘍や難病の個別化医療が進み、病理診断の件数は増大しており、標本作成などの技術も複雑化している。医師、試薬等の
資源が必要となるが、包括評価のため質の向上のための十分な投資ができていない施設も多いようである。本来より医師の技術料の部分
であるため、手術や麻酔と同様にドクターフィー的要素にあたる出来高評価を希望する。また、複雑化する遺伝子検査用の標本作製では、
標本の不良とならないよう細心の配慮が必要である。「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規定（日本病理学会）」に定められた適切な手順
を遵守し、検体不良による中断の低減を目的に「遺伝子検査用病理標本作製料」の新設を希望する。

〇

2

算定方法

高額薬剤の取扱い

単価でみた薬価が高額薬剤に当たらなくとも、入院中に反復して使用する薬剤ゆえ合計して高額な薬価になる場合があり、現行制度では
薬価の反映されたDPCや出来高算定の対象とならない症例は多い。これらは「100335代謝障害（その他）」のように多様性のあるDPCに
コーディングされる傾向にある希少疾患に多くみられ、専門的な治療方法を反映したDPCの用意が乏しい。小児や難病の領域では収支の
影響が多いため、入院中に反復して使用して高額になる薬剤においても高額薬剤として扱うか、適切な分岐が設定されるよう、調査と改善
をお願いしたい。
以下は、1日あたり包括点数より薬剤点数のほうが高額になりやすい症例の具体例。
メチルマロン血症における高アンモニア血症に対し、カーバグル分散錠200mg（薬価16596.9/200m g1錠）を投与する。1日6錠を内服すると
9,958点であり、10日間入院すると薬剤だけで約100万円となる。BH4反応性高フェニルアラニン血症におけるビオプテン顆粒10%（薬価
37360.5/10%1g1包）や川崎病のガンマグロブリンにおいても同様。

〇

3

診断群分類樹形図 既存の樹形図改善： 010040非外傷性頭 頭蓋内血腫において寝たきり状態になった患者は嚥下機能の低下により、誤嚥性肺炎を発症する場合がある。肺炎の重症度分類のうちI定義副傷病
蓋内血腫
ROADを使用した評価で中等症、重症に相当するものはかなりの医療資源の追加投入が必要となる。
肺炎の管理もあり、非急性期病院への転院も難しい。
現行の樹形図では誤嚥性肺炎が副傷病名に該当しないため誤嚥性肺炎発症により、入院期間が長期となった場合、適切な評価が受けら
れていない。I-ROAD分類 中等症・重症の分岐新設を希望する。

要望内容

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