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総-2○令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論について (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00203.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第553回 8/30)《厚生労働省》
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8)調剤について
【現状と課題】
(全体)
○ 薬局における薬剤師の業務については、「患者のための薬局ビジョン」や改正薬機法
に基づき、地域包括ケアシステムのもとで、医療機関等との連携、在宅医療への対
応等も含む、かかりつけ薬剤師・薬局を推進するための取組が進みつつあるものの、
地域において薬剤師が専門性を発揮して役割を果たすためには、引き続き、対物中
心の業務から、患者・住民との関わりの度合いの高い対人業務へとシフトすることに
より、薬物療法や健康維持・増進の支援に一層関わり、患者・住民を支えていくことが
求められる。
○ また、薬局は地域における医薬品の供給拠点としての役割を果たすべきであり、セル
フケア・セルフメディケーションの取組など処方箋を持たなくても住民がアクセスできる
ような業務を行うことが求められている。
(調剤医療費)
○ 調剤医療費のうち、技術料は約 2.0 兆円であり、令和4年度に調剤報酬の評価体
系の見直しを行い、調剤料の一部が薬学管理料に再編されたため、これまでの直
接の比較はできないが、見直し後は薬学管理料の割合が約5割となっている。
○ 見直しにより薬学管理料において新設された「調剤管理料」について、算定回数
や総額は、調剤日数の区分が大きくなるほど多くなっており、29 日分以上の区
分が最も多い。
○ 調剤管理加算は、75 歳以上での算定回数が最も多く、全体としては初めて処方箋
を持参した場合と2回目以降に処方箋を持参した場合の算定割合は同等であった。
(服薬指導・かかりつけ薬剤師)
○ 服薬指導管理料の算定状況では7割以上が3月以内に再度来局した患者であっ
た。継続的服薬指導は、新しく薬剤を追加した際に多く実施されており、電話で
実施する割合が多かった。指導を受けた患者は薬物治療の不安が解消されたり、
意識が高まった人が多い。
○ 継続的服薬指導を含め、個別の疾患領域においては地域において多職種との連
携により、医療機関と薬局等との連携を充実させて患者を支えていく取組もあ
る。また、患者への情報活用ツールとして医薬品リスク管理計画(RMP)に基
づく詳細な説明資材を用いる場合もある。
○ かかりつけ薬剤師指導料等の届出割合は増加傾向であり、患者年齢別にみると
10 歳未満、75 歳以上で算定回数が多くなっている。かかりつけ薬剤師のいる患
者は 34%であり、薬の継続的な把握や丁寧な説明、薬の飲み合わせなどのチェ
ック等が良かったとの意見であった。
○ 服薬指導の概要は調剤録に記載することになっているが、調剤報酬上の薬剤服
用歴等への記載を求める事項が多岐にわたっており、薬剤服用歴等への記載だ
けで残業する薬剤師は全体の約 3 割弱存在する。
(重複投薬、ポリファーマシー及び残薬等への対応)
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