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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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II.皮膚型ポルフィリン症の診断基準
1.赤芽球性(骨髄性)プロトポルフィリン症(骨髄性プロトポルフィリン症)(Erythropoietic Protoporphyria:EPP)
1)臨床症状
光線過敏症状:日光曝露後に露光部に疼痛を伴った発赤、腫脹を示す。症状が強い場合は水疱・びらんを
呈する。
2)臨床所見
①皮膚症状:露光部の発赤、腫脹、顔面の虫食い状小瘢痕、色素沈着、手指関節背の苔癬化、多毛
②肝機能障害
3)検査所見
①赤血球中プロトポルフィリンの著明な増加:正常値平均値の 15 倍以上
②尿中ポルフィリン前駆体及びポルフィリン体は正常範囲
③赤血球蛍光が陽性
④光溶血現象が陽性
⑤露光部皮膚の血管周囲における PAS 陽性物質の沈着
4)遺伝子検査
フェロケラターゼ(ferrochelatase)遺伝子(FECH)の異常を認める。
5)除外診断
①鉄芽球性貧血症、②鉄欠乏性貧血、③溶血性貧血、④他のポルフィリン症、⑤他の光線過敏性疾患(種
痘様水疱症、多形日光疹、慢性光線過敏性皮膚炎など。)
<診断のカテゴリー>
以下のいずれかを満たすものを赤芽球性(骨髄性)プロトポルフィリン症(骨髄性プロトポルフィリン症)とす
る。
A.1)の臨床症状、及び3)の①、④の双方を満たし、5)の除外診断を否定できるもの。
B.2)の臨床所見のいずれか、及び4)を満たし、5)の除外診断を否定できるもの。
2.晩発性皮膚ポルフィリン症(Porphyria Cutanea Tarda:PCT)
1)臨床症状
光線過敏症状:日光曝露後に露光部に痒みを伴った発赤、腫脹を示す。
2)臨床所見
①皮膚症状:露光部の発赤、水疱、びらん、露光部の瘢痕、色素沈着、多毛
②肝機能障害
3)検査所見
①尿中ウロポルフィリンの著明な増加:正常値平均値の6倍以上
ヘプタカルボキシルポルフィリンの著明な増加:正常値平均値の 10 倍以上
②尿中ポルホビリノゲンポルフォビリノーゲン・δ‐アミノレブリン酸は正常範囲
③赤血球中プロトポルフィリン・コプロポルフィリンは正常範囲

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