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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (57 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite、Probable を対象とする。
無β リポタンパク血症の診断基準
A. 必須項目
・血中総コレステロール 50mgLDL コレステロール 15mg/dL 未満
・血中トリグリセリド値(Friedewald 式による)又は血中アポリポ蛋白 B 15mg/dL 未満
AB.症状
1.消化器症状(脂肪吸収障害による脂肪便又は、慢性下痢、嘔吐、成長障害など)
2.神経症状(運動失調、痙性麻痺、末梢神経障害による知覚低下や腱反射消失など。)
3.眼症状(網膜色素変性症(に伴う夜盲、色覚異常、視野狭窄、視力低下など)
BC.検査所見
1.血液・生化学的検査所見末梢血血液像で有棘赤血球の存在
・血中アポ B 濃度 5mg/dL 未満
・有棘赤血球の存在

D.鑑別診断
以下の疾患を鑑別する。
家族性低β リポタンパク血症、カイロミクロン停滞病(アンダーソン(Anderson)病)、甲状腺機能亢進症
※家族性低β リポタンパク血症ホモ接合体との確実な鑑別は、本人のデータのみでは困難であり遺伝子
変異の同定を要するが、以下の所見を参考に鑑別可能である。
・1~2親等親族・ホモ接合体発端者の第1度近親者のコレステロール低値
本症は常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)であり1親等家族に軽度低脂血症を認めないが、家族性低β リポ
タンパク血症は常染色体共優性遺伝であるため、ホモ接合体発端者の1親等親族第1度近親者(ヘテロ
接合体)に正常の 1/2 程度の低脂血症を認める。軽度低脂血症を認めないが、家族性低β リポタンパク
血症(FHBL)1は常染色体共顕性遺伝(共優性遺伝)であるため、ホモ接合体発端者の第1度近親者(ヘ
テロ接合体)に低脂血症を認める。両親・兄弟の血清脂質・血中アポ B 濃度、脂溶性ビタミン濃度の測定
も参考になる。
DE.遺伝学的検査

MTPMTTP 遺伝子の変異
<診断のカテゴリー>
Definite:A の必須項目を満たす例で、A・Bの各 B・C の計4項目のうちいずれか1項目以上を満たしCD の鑑別
すべき疾患を除外し、DE を満たすもの。

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