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資料4-3 機関評価結果及び対処方針 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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評価委員会の指摘事項

各研究部の対処方針
企画の「健康食品・サプリメント知りたいことガイドブック」への執筆等業界関連団体
での啓発活動にも協力しています。

(9)有機化学部
① 研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢


献を含む)
◆ 低分子、中分子創薬評価において、マンパワーも少ない中で、どのような特徴を生



かして世界をリードして行くのか、具体的なストラテジーをさらに明確にされたい。

● 部員の専門性(低分子、ペプチド、核酸の合成、構造解析、生物活性評価)の活
用に加え部局内との積極的な共同研究を行うことで、今後の開発が見込まれるコ
ンジュゲート医薬品等のマルチモダリティ医薬品や新合成技術の実用化に向けた





レギュラトリーサイエンス研究に関る有機化学、創薬研究を提案して参ります。
◆ 研究生・実習生の受け入れ実績は評価できるが、他の部局と比べても突出して多

● 大学では、教授、准教授、助教の 3 人で、数十人の学生をみられていますが、国

い。これだけの研究生・実習生を受け入れて、すべての研究生・実習生に対して目

立衛研の正職員は、5 名であり、また授業や実習の義務もないので、その意味では

が届き、十分な指導が行われているのか危惧される。

大学より恵まれていると考えています。各部員(5 名)が分担して学生の指導を行な
っており、学生が主体となった研究成果を 3 年間で学術論文 17 件、学会発表 35
件として報告しています。また、学会での発表賞(3 名)、JPSP 学振研究員(1 名)、



民間財団奨学生(3 名)にも採用されていることから、十分な指導と成果を挙げられ
ていると考えております。




◆ 特許、特に現在一番ホットな新型コロナウイルスに対する薬剤で特許を出願されて
おり、アクティビティーは高い。ただし特許は国内特許だけでなく、経費と手間が非常

● 本研究課題については、所内および感染研との共同研究を継続しており、今後
の国際特許出願についても前向きに検討して参ります。

に多大であることは重々承知であるが、国際特許として出されたい。
② 研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む)
◆ 他の各部における医薬品、特に化学合成された医薬品についての安全性は最終

● 令和 3 年度から所内関連部局と共に AMED 研究として「原薬・製剤の工程・処方

産物としての薬剤のみを対象とされているのに対し、その製造・合成過程のステップ

設計による変異原性不純物の生成・混入抑制評価法の検討」を開始しており、in

を含めた安全性確保を考えられるのは当部のみである。その部分についての課題を

silico を活用した医薬品合成過程の不純物予測検討を行なっています。本研究成

増やされてはいかがか。より安全性の高い合成方法の提示などがなされればと思

果は、医薬品不純物管理ガイダンスとして発出予定です。

う。
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