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資料4-3 機関評価結果及び対処方針 (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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評価委員会の指摘事項
各研究部の対処方針
◆ トキシコゲノミクスやエクソソーム解析の課題において、対象生物(たとえば実験上
ではマウス、実際にはヒト)において見られる生体反応という結果のパラメーターの
【エクソソーム(Exo)研究】
Exo をバイオマーカーとすることでヒトでは血液 1 滴から早期がん診断が可能で
あること、また Exo に含まれる RNA(ExoRNA)は、ヒトとげっ歯類間でよく保存されて
方から原因となる毒性を見出すことは、どこまで可能か?
いることから、げっ歯類を用いる化学物質の毒性試験に Exo 技術を導入すれば、ヒ
◆ トキシコゲノミクスやエクソソーム解析ともに未だに開発段階であり、これが国内の
各
みならず国際的に標準化されなければ役に立たないので、開発段階から積極的に
トへの外挿性の高い、高感度かつ迅速な化学物質の安全性評価が可能になると
考えております。
Exo 抽出法の標準化については、超遠心精製法での回収率向上や、Exo 表面マ
国際共同研究を仕掛けていった方が良い。
研
ーカー定量及びナノ粒子解析システムによる粒子数/粒子サイズ計測により、多数
の血液検体の収率を確認するなど、網羅性や信頼性、再現性の担保を心がけて
究
います。この上で、①ヒトでも有効な新規の Exo 毒性マーカーや、新規 ExoRNA の
同定、②発生発達過程や様々な病態での ExoRNA の指標化、③ヒト由来オルガノ
部
イドの培養上清中 ExoRNA を利用したヒトへの外挿性向上、④より短期間の曝露で
の、毒性特異的 Exo バイオマーカーの検出(四塩化炭素のケース論文が受理済)、
等
など Exo 試験法開発を進めています。成果発表では Exo 解析の限界の明示に留
意し、当方の著者比率を高め、コンサイスに論文化してまいります。
【研究成果の発信】
の
TG の国際標準化は、OECD や FDA などの各会合で情報収集していますが、今
後はより積極的に国際共同研究を模索します。その方策として、独自 TGDB のオン
評
ライン公開と共に、生命科学系 sw の国際共通基盤 Garuda Alliance に参画、独自
sw を国内外に広く提供し、これらの利用から共同研究へ誘導する他、解析手順の
価
論文化を外部の専門家と進めています。
Exo 研究もガラパゴス化しないように、Exo の世界的権威である落谷孝広教授
(東京医科大学 医学総合研究所)を客員研究員に迎え、国際共同研究も視野に
進めております。
(17)薬理部
① 研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢
献を含む)
◆ 研究業績は豊富であるが、人材育成に関しては具体的イメージを持ちにくい。人材
- 26 -
● 現在、アカデミアから博士課程 1 名、修士課程 1 名を受け入れて、指導しており
各研究部の対処方針
◆ トキシコゲノミクスやエクソソーム解析の課題において、対象生物(たとえば実験上
ではマウス、実際にはヒト)において見られる生体反応という結果のパラメーターの
【エクソソーム(Exo)研究】
Exo をバイオマーカーとすることでヒトでは血液 1 滴から早期がん診断が可能で
あること、また Exo に含まれる RNA(ExoRNA)は、ヒトとげっ歯類間でよく保存されて
方から原因となる毒性を見出すことは、どこまで可能か?
いることから、げっ歯類を用いる化学物質の毒性試験に Exo 技術を導入すれば、ヒ
◆ トキシコゲノミクスやエクソソーム解析ともに未だに開発段階であり、これが国内の
各
みならず国際的に標準化されなければ役に立たないので、開発段階から積極的に
トへの外挿性の高い、高感度かつ迅速な化学物質の安全性評価が可能になると
考えております。
Exo 抽出法の標準化については、超遠心精製法での回収率向上や、Exo 表面マ
国際共同研究を仕掛けていった方が良い。
研
ーカー定量及びナノ粒子解析システムによる粒子数/粒子サイズ計測により、多数
の血液検体の収率を確認するなど、網羅性や信頼性、再現性の担保を心がけて
究
います。この上で、①ヒトでも有効な新規の Exo 毒性マーカーや、新規 ExoRNA の
同定、②発生発達過程や様々な病態での ExoRNA の指標化、③ヒト由来オルガノ
部
イドの培養上清中 ExoRNA を利用したヒトへの外挿性向上、④より短期間の曝露で
の、毒性特異的 Exo バイオマーカーの検出(四塩化炭素のケース論文が受理済)、
等
など Exo 試験法開発を進めています。成果発表では Exo 解析の限界の明示に留
意し、当方の著者比率を高め、コンサイスに論文化してまいります。
【研究成果の発信】
の
TG の国際標準化は、OECD や FDA などの各会合で情報収集していますが、今
後はより積極的に国際共同研究を模索します。その方策として、独自 TGDB のオン
評
ライン公開と共に、生命科学系 sw の国際共通基盤 Garuda Alliance に参画、独自
sw を国内外に広く提供し、これらの利用から共同研究へ誘導する他、解析手順の
価
論文化を外部の専門家と進めています。
Exo 研究もガラパゴス化しないように、Exo の世界的権威である落谷孝広教授
(東京医科大学 医学総合研究所)を客員研究員に迎え、国際共同研究も視野に
進めております。
(17)薬理部
① 研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢
献を含む)
◆ 研究業績は豊富であるが、人材育成に関しては具体的イメージを持ちにくい。人材
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● 現在、アカデミアから博士課程 1 名、修士課程 1 名を受け入れて、指導しており