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資料4-3 機関評価結果及び対処方針 (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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評価委員会の指摘事項
各
各研究部の対処方針
◆ 食品中の放射性物質非破壊検査法の確立については、食品部と連携しているの
● MS-インフォマティクスを用いた代謝成分変化の検出開発は、検討当初から遺伝
かもしれないが、重なっている印象を受けるので、それぞれの連協を記載した方が
子組み換え以外での利用を念頭に置いて実施しており、現在は自然毒分野への
良いと考える。MS-インフォマティクスを用いた代謝成分変化の検出システムについ
応用を行っています。品質管理分野への応用も初期より想定しており、今後何らか
ては、遺伝子組換え食品およびゲノム編集食品への適用のみならず、広く食品の品
の形で産官学連携で進めて参りたいと存じます。
質管理の上で利用価値が非常に高いと思われる。これについては、ぜひ食品会社
などの産との連携を深められていかれたい。
研
(16)毒性部
究
① 研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢
献を含む)
部
②研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
③共同研究の状況、産学官の連携及び国際協力等外部との交流
等
◆ トキシコゲノミクス技術を具体的な安全性評価・管理現場に持ち込むことができれ
ば大きな進展になるが、今回のプレゼンにおいては各々のポイントにおけるデータ
の
評
価
● 以下の三つの観点からまとめて回答いたします。
【トキシコゲノミクス(TG)研究】
取得については理解できたが、その間を結ぶアルゴリズムが不明確。統合解析系と
毒性の表現型は多様ですが、その分子機序は複数のシグナルネットワーク(SN)
してどのように構築し、具体的に実用的に利用できるのかのかが不明確。AI を使う
の誘導/抑制の組み合わせと考えられます。これを安全性評価に応用すべく、病理
にしても具体性が見えず、どのようなロジックで学習させていくのかが理解できなか
レベルの毒性が知られているものなど 169 種の化学物質の、全遺伝子の発現変動
った。血液からのエクソソーム抽出の標準化においては、さまざまな病調・体調の異
(TS)をマイクロアレイで測定し、TG データベース(DB)を構築した結果、試験化学物
なる状態の患者血液からエクソソームの精製はどの程度なされ、その精製度と収率
質の TS データを DB の全 TS データと照合し、類似反応を示す化学物質の毒性情
の確認はなされているのか?
報から試験化学物質の毒性を予測する手法を開発しました。さらに市販のソフトウ
ェア(sw)を併用して、転写因子や下流 SN を抽出し、これらに係る有害情報から、分
◆ 今後は、本当に使えるのかどうか、どこまで知ることができるのか、ヒトに外挿でき
子機序依拠の高精度毒性予測を実用化しつつあります。さらに、エピジェネティク
るのかといった、エクソソーム解析の限界を明らかにして欲しい。いずれのプロジェク
ス解析を行って反復曝露によるエピゲノム修飾を捉え、単回・反復双方に対応する
トにおいても、全体的に機序解明に関する取り組み事例の解釈や成果が表に出てく
網羅的毒性予測評価法を開発しております。
ると、それぞれの研究の意義がより明確になるように思われる。学会発表、総説を含
AI は自動解析技術として導入を進めており、遺伝子発現やエピゲノムの変動を
む論文発表は他の部と同等であるが、共同研究先の論文比率が高いため、今後の
可視化(前者は 3 次元波動面、後者はゲノムブラウザの解析画面)して、専門家が
研究成果の発信に期待したい。
有意と判断した画像の機械学習により、生物学的有意な変動を検出可能な AI モデ
ルの作出に成功しました。遺伝子発現の AI はほぼ完成し、論文化中です。
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各
各研究部の対処方針
◆ 食品中の放射性物質非破壊検査法の確立については、食品部と連携しているの
● MS-インフォマティクスを用いた代謝成分変化の検出開発は、検討当初から遺伝
かもしれないが、重なっている印象を受けるので、それぞれの連協を記載した方が
子組み換え以外での利用を念頭に置いて実施しており、現在は自然毒分野への
良いと考える。MS-インフォマティクスを用いた代謝成分変化の検出システムについ
応用を行っています。品質管理分野への応用も初期より想定しており、今後何らか
ては、遺伝子組換え食品およびゲノム編集食品への適用のみならず、広く食品の品
の形で産官学連携で進めて参りたいと存じます。
質管理の上で利用価値が非常に高いと思われる。これについては、ぜひ食品会社
などの産との連携を深められていかれたい。
研
(16)毒性部
究
① 研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢
献を含む)
部
②研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
③共同研究の状況、産学官の連携及び国際協力等外部との交流
等
◆ トキシコゲノミクス技術を具体的な安全性評価・管理現場に持ち込むことができれ
ば大きな進展になるが、今回のプレゼンにおいては各々のポイントにおけるデータ
の
評
価
● 以下の三つの観点からまとめて回答いたします。
【トキシコゲノミクス(TG)研究】
取得については理解できたが、その間を結ぶアルゴリズムが不明確。統合解析系と
毒性の表現型は多様ですが、その分子機序は複数のシグナルネットワーク(SN)
してどのように構築し、具体的に実用的に利用できるのかのかが不明確。AI を使う
の誘導/抑制の組み合わせと考えられます。これを安全性評価に応用すべく、病理
にしても具体性が見えず、どのようなロジックで学習させていくのかが理解できなか
レベルの毒性が知られているものなど 169 種の化学物質の、全遺伝子の発現変動
った。血液からのエクソソーム抽出の標準化においては、さまざまな病調・体調の異
(TS)をマイクロアレイで測定し、TG データベース(DB)を構築した結果、試験化学物
なる状態の患者血液からエクソソームの精製はどの程度なされ、その精製度と収率
質の TS データを DB の全 TS データと照合し、類似反応を示す化学物質の毒性情
の確認はなされているのか?
報から試験化学物質の毒性を予測する手法を開発しました。さらに市販のソフトウ
ェア(sw)を併用して、転写因子や下流 SN を抽出し、これらに係る有害情報から、分
◆ 今後は、本当に使えるのかどうか、どこまで知ることができるのか、ヒトに外挿でき
子機序依拠の高精度毒性予測を実用化しつつあります。さらに、エピジェネティク
るのかといった、エクソソーム解析の限界を明らかにして欲しい。いずれのプロジェク
ス解析を行って反復曝露によるエピゲノム修飾を捉え、単回・反復双方に対応する
トにおいても、全体的に機序解明に関する取り組み事例の解釈や成果が表に出てく
網羅的毒性予測評価法を開発しております。
ると、それぞれの研究の意義がより明確になるように思われる。学会発表、総説を含
AI は自動解析技術として導入を進めており、遺伝子発現やエピゲノムの変動を
む論文発表は他の部と同等であるが、共同研究先の論文比率が高いため、今後の
可視化(前者は 3 次元波動面、後者はゲノムブラウザの解析画面)して、専門家が
研究成果の発信に期待したい。
有意と判断した画像の機械学習により、生物学的有意な変動を検出可能な AI モデ
ルの作出に成功しました。遺伝子発現の AI はほぼ完成し、論文化中です。
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