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資料1-2 アムロジピンベシル酸塩 調査結果報告書及び添付文書 (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》 |
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4.動物試験
本薬の承認申請時には、ラット及びウサギを用いた動物試験が実施され、いずれの試験も正常
血圧の動物を用いて評価されている。これらの試験結果の概要は以下の通りである。1)
ラットの妊娠前及び妊娠初期投与試験 (本薬 2、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群
で雌雄親動物に軽度な体重増加抑制、摂餌量減少、本薬 10 mg/kg/day 群で雌動物の摂餌量の軽度
な減少のみみられたが、親動物の生殖能力や胎児には投与による影響は認められなかった。
ラットの胎児器官形成期投与試験(本薬 4、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群で母
動物の軽度な体重増加抑制がみられたが、胎児に対して死亡や発育遅延、形態異常は認められな
かった。また、母動物の分娩・哺育、妊娠期間等にも影響はなく、出生児に対しても投与による
影響は認められなかった。この試験では Ca 拮抗剤の薬理作用に関連すると考えられる胎児致死
作用や催奇形作用はみられなかった。なお、胎児器官形成期投与予備試験において本薬
35mg/kg/day 群で母動物(3/8 例)が死亡していること等から、母動物への影響を考慮して、本薬
25mg/kg/day の用量を最高用量として設定したと、論文の著者は記載している。1)
ウサギの胎児器官形成期投与試験(本薬 4、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群で母
動物の体重増加抑制傾向、摂餌量の軽度な減少、本薬 10 mg/kg/day 群で摂餌量の軽度な減少のみ
みられたが、胎児には死亡や発育遅延、形態異常は認められなかった。
ラットの周産期及び授乳期投与試験(本薬 2、 4、 10 mg/kg/day)では、母動物の体重増加や摂餌
量には影響はみられなかったが、本薬 10 mg/kg/day 群で難産による母動物の死亡、妊娠期間の延
長、分娩時間の延長、出生児では死産児の増加による出生率の低下及び出生児数の減少がみられ、
さらに生後 4 日生存率の低下も認められた。しかし、出生児の体重増加、発育分化、行動、生殖
能力には投与による影響は認められなかった。本薬 4 mg/kg/day 以下の群では、母動物、出生児と
もに影響は認められなかった。この試験で観察された難産、妊娠期間の延長、分娩時間の延長な
どは、Ca 拮抗剤の薬理作用である平滑筋の弛緩作用に基づく子宮平滑筋収縮抑制に起因するもの
と考えられ
、死産児の増加は分娩時間の延長により胎児が長時間産道内に滞留した結果と、文
2),
献の著者は考察している。
(1) ラット妊娠前及び妊娠初期投与試験 1)
動物種(動物数)
投与期間
投与量・投与経路
ラット(雌雄各 24 匹/群)
雄:交配 71 日前から交配終了まで
雌:交配 14 日前から妊娠 7 日まで
本薬 2、10、25 mg/kg/day(強制経口投与)
本薬 25 mg/kg/day 投与群で雌雄親動物の軽度な体重増加抑制、摂餌量減
少、本薬 10 mg/kg/day 投与群で雌親動物の軽度な摂餌量の減少がみられた
結果の概要
が、交尾率、受胎率等の生殖成績に投与による影響は認められなかった。
胎児死亡率、生存胎児数、胎児体重には、いずれの群においても投与によ
る影響はみられず、胎児の外表、内臓、骨格観察でも投与に起因する異常
は認められなかった。
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本薬の承認申請時には、ラット及びウサギを用いた動物試験が実施され、いずれの試験も正常
血圧の動物を用いて評価されている。これらの試験結果の概要は以下の通りである。1)
ラットの妊娠前及び妊娠初期投与試験 (本薬 2、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群
で雌雄親動物に軽度な体重増加抑制、摂餌量減少、本薬 10 mg/kg/day 群で雌動物の摂餌量の軽度
な減少のみみられたが、親動物の生殖能力や胎児には投与による影響は認められなかった。
ラットの胎児器官形成期投与試験(本薬 4、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群で母
動物の軽度な体重増加抑制がみられたが、胎児に対して死亡や発育遅延、形態異常は認められな
かった。また、母動物の分娩・哺育、妊娠期間等にも影響はなく、出生児に対しても投与による
影響は認められなかった。この試験では Ca 拮抗剤の薬理作用に関連すると考えられる胎児致死
作用や催奇形作用はみられなかった。なお、胎児器官形成期投与予備試験において本薬
35mg/kg/day 群で母動物(3/8 例)が死亡していること等から、母動物への影響を考慮して、本薬
25mg/kg/day の用量を最高用量として設定したと、論文の著者は記載している。1)
ウサギの胎児器官形成期投与試験(本薬 4、 10、 25 mg/kg/day)では、本薬 25 mg/kg/day 群で母
動物の体重増加抑制傾向、摂餌量の軽度な減少、本薬 10 mg/kg/day 群で摂餌量の軽度な減少のみ
みられたが、胎児には死亡や発育遅延、形態異常は認められなかった。
ラットの周産期及び授乳期投与試験(本薬 2、 4、 10 mg/kg/day)では、母動物の体重増加や摂餌
量には影響はみられなかったが、本薬 10 mg/kg/day 群で難産による母動物の死亡、妊娠期間の延
長、分娩時間の延長、出生児では死産児の増加による出生率の低下及び出生児数の減少がみられ、
さらに生後 4 日生存率の低下も認められた。しかし、出生児の体重増加、発育分化、行動、生殖
能力には投与による影響は認められなかった。本薬 4 mg/kg/day 以下の群では、母動物、出生児と
もに影響は認められなかった。この試験で観察された難産、妊娠期間の延長、分娩時間の延長な
どは、Ca 拮抗剤の薬理作用である平滑筋の弛緩作用に基づく子宮平滑筋収縮抑制に起因するもの
と考えられ
、死産児の増加は分娩時間の延長により胎児が長時間産道内に滞留した結果と、文
2),
献の著者は考察している。
(1) ラット妊娠前及び妊娠初期投与試験 1)
動物種(動物数)
投与期間
投与量・投与経路
ラット(雌雄各 24 匹/群)
雄:交配 71 日前から交配終了まで
雌:交配 14 日前から妊娠 7 日まで
本薬 2、10、25 mg/kg/day(強制経口投与)
本薬 25 mg/kg/day 投与群で雌雄親動物の軽度な体重増加抑制、摂餌量減
少、本薬 10 mg/kg/day 投与群で雌親動物の軽度な摂餌量の減少がみられた
結果の概要
が、交尾率、受胎率等の生殖成績に投与による影響は認められなかった。
胎児死亡率、生存胎児数、胎児体重には、いずれの群においても投与によ
る影響はみられず、胎児の外表、内臓、骨格観察でも投与に起因する異常
は認められなかった。
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