よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2 アムロジピンベシル酸塩 調査結果報告書及び添付文書 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(2) ラット胎児の器官形成期投与試験 1)
動物種(動物数)

ラット(34-38 匹/群:帝王切開群;19-24 匹/群、自然分娩群;13-15 匹/群)

投与期間

妊娠 7 日から妊娠 17 日

投与量・投与経路

本薬 4、10、25 mg/kg/day(強制経口投与)
本薬 25 mg/kg/day 投与群で母動物の軽度な体重増加抑制、摂餌量減少が認
められた。胎児に対する致死作用および発育抑制作用は、いずれの投与群
でも認められなかった。胎児の外表、内臓、骨格検査でも投与に起因する

結果の概要

異常は観察されなかった。
母動物の分娩・哺育状態、妊娠期間、出産率に影響は認められなかった。
出生児の観察でも出生児数、生存率、体重増加、発育分化、行動、生殖能
力に投与による影響は認められなかった。

(3) ウサギ胎児の器官形成期投与試験 1)
動物種(動物数)

ウサギ(13-18 匹/群)

投与期間

妊娠 6 日から妊娠 18 日

投与量・投与経路

本薬 4、10、25 mg/kg/day(強制経口投与)
本薬 25 mg/kg/day 投与群で母動物の体重増加抑制傾向、摂餌量の軽度減
少、本薬 10 mg/kg/day 投与群でも軽度な摂餌量の減少がみられた。胎児に

結果の概要

対する致死作用および発育抑制作用は、いずれの投与群でも認められなか
った。胎児の外表、内臓、骨格検査でも投与に起因する異常は観察されな
かった。

(4) ラット周産期及び授乳期投与試験 1)
動物種(動物数)

ラット(22-25 匹/群)

投与期間

妊娠 17 日から分娩後 21 日

投与量・投与経路

本薬 2、4、10 mg/kg/day(強制経口投与)
母動物の体重増加、摂餌量に影響はみられなかったが、本薬 10 mg/kg/day
投与群で難産による母動物の死亡、妊娠期間の延長、分娩時間の延長が認

結果の概要

められた。この他、死産児数の増加、出生率の低下、出生児数の減少、生
後 4 日生存率の低下もみられたが、出生児の体重増加、発育分化、行動、
生殖能力には影響は認められなかった。本薬 4 mg/kg/day 以下の投与群で
は、母動物、出生児ともに投与による影響は認められなかった。

この他、米国の添付文書では「妊娠ラット及びウサギに本薬 10mg/kg/day を経口投与しても催奇
形作用及び胚胎児毒性は認められず、この用量は、体表面積換算でヒトの最大臨床推奨用量
(MRHD:Maximum recommended human dose)のそれぞれ 10 倍及び 20 倍に相当する」と記載さ
れている。
他方、ヒトと動物における本薬の曝露量ベースでの比較を行うため、本薬の薬物動態に関する
文献検索を行った結果、直接比較した論文は認められなかったが、ヒトとラットの曝露状況の目

15

24