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資料1-2 アムロジピンベシル酸塩 調査結果報告書及び添付文書 (44 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》 |
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過敏症 発疹
口腔
その他 全身倦怠感
0.1%未満注 2)
頻度不明
そ う 痒、 じ ん 麻 疹、多形紅斑、血
光線過敏症
管炎、血管浮
腫
(連用により)
歯肉肥厚
し び れ、脱 力 感、耳 女 性 化 乳 房、
鳴、鼻 出 血、味 覚 異 脱 毛、 鼻 炎、
常、疲労、咳、発熱、体重増加、体
視力異常、呼吸困難、重減少、疼痛、
異 常 感 覚、多 汗、血 皮膚変色
中カリウム減少
注1)増量して 10mgを投与した場合に、高い頻度で認められ
た。
[9.3、17.1.2 参照]
注2)発現頻度は使用成績調査を含む。
血清中アムロジピン濃度
(ng/mL)
0.1〜1%未満注2)
2.0
アムロジンOD錠2.5mg
アムロジン錠2.5mg
1.5
1.0
0.5
0.0
0
12
24
36
48
投 与 後 時 間 (時間)
60
72
平均値±標準偏差、n=24
血清中アムロジピン濃度(ng/mL)
4.0
13 . 過量投与
13 . 1 症状
過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下
と反射性頻脈を起こすことがある。
13 . 2 処置
特異的な解毒薬はない。本剤は蛋白結合率が高いため、透析に
よる除去は有効ではない。
また、本剤服用直後に活性炭を投与した場合、本剤のAUCは
99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、本剤過
量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報
告されている 4)。
アムロジンOD錠5mg
アムロジン錠5mg
3.0
2.0
1.0
0.0
0
12
24
36
48
投 与 後 時 間 (時間)
剤
14 . 適用上の注意
14 . 1 薬剤調製時の注意
錠
14 . 1 . 1 分割後は早めに使用すること。分割後に使用する場合に
は、遮光の上 30 日以内に使用すること。
〈OD錠〉
14 . 1 . 2 分割後は早めに使用すること。分割後やむを得ず保存す
る場合には、湿気、光を避けて保存すること。
14 . 2 薬剤交付時の注意
〈製剤共通〉
14 . 2 . 1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよ
う指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道
粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併
症を併発することがある。
〈OD錠〉
14 . 2 . 2 本剤をPTPシート又は瓶から取り出して保存する場合
は、湿気、光を避けて保存するよう指導すること。
14 . 2 . 3 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するた
め、水なしで服用可能である。また、水で服用することもでき
る。
形
60
72
平均値±標準偏差、n=23
アムロジ
C max
AUC 0〜72hr
ピンとして T max
T 1/2
の投与量 (hr) (ng/mL)(ng・hr/mL) (hr)
(mg)
アムロジンOD錠2.5mg
(24例)
2.5
6.0±0.8 1.13±0.25 37.1±10.2 37.8±6.8
アムロジン錠2.5mg
(24例)
2.5
5.8±1.0 1.23±0.26 38.0±10.1 36.5±4.2
アムロジンOD錠5mg
(23例)
5
5.6±1.0 2.51±0.66 84.3±20.8 36.2±5.0
アムロジン錠5mg
(23例)
5
5.5±1.4 2.81±0.40 84.8±15.0 35.4±7.4
平均値 標準偏差、Tmax:最高血清中濃度到達時間
Cmax:最高血清中濃度、AUC:血清中濃度時間曲線下面積
T1/2:血清中濃度半減期
健康成人20例(平均年齢 32.1歳)にアムロジピンとして 10mgを単
回経口投与した時の血漿中濃度のTmax、Cmax、AUC0‑∞及びT1/2 は、
それぞれ9.3時間、5.84ng/mL、298ng・hr/mL 及び35.1時間であり、
外国人と比較した結果、同様であった 5)。
16 . 1 . 2 反復投与
健康成人6例(平均年齢33.5歳)にアムロジピンとして2.5mgを
反復経口投与(1日1回14日間)
した場合の血清中アムロジピン濃
度は、投与6〜8日後に定常状態に達し、以後の蓄積は認められ
なかった。最終投与日(14日目)
のCmax及びAUC0〜24hrはそれぞれ
3.5ng/mL及び61.8ng・hr/mLであり、初回投与時(1.4ng/mL及び
19.3ng・hr/mL)の約3倍であった。投与中止後、血清中濃度は漸
減し、投与中止5日目には0.24ng/mLとなった 6)。
16 . 2 吸収
16 . 2 . 1 食事の影響
健康成人にアムロジピンとして5mgをクロスオーバー法により空
腹時又は食後に単回経口投与した場合の薬物動態パラメータに有
意差は認められず、アムロジピンの吸収に及ぼす食事の影響は少
15 . その他の注意
ないものと考えられる 7)。
16 . 3 分布
16 . 3 . 1 血漿蛋白結合率
ヒト血漿蛋白との結合率は97.1%であった(in vitro 、平衡透析法)。
16 . 4 代謝
健康成人16例にアムロジピン5mgを単回経口投与した場合、24時
間までに認められた主たる尿中代謝体はジヒドロピリジン環の酸
化したピリジン環体及びその酸化的脱アミノ体であった。
16 . 5 排泄
16 . 5 . 1 尿中排泄
健康成人6例にアムロジピンとして 2.5mg又は5mgを単回経口投
与した場合、尿中に未変化体として排泄される割合は小さく、いず
れの投与量においても尿中未変化体排泄率は投与後24時間までに
投与量の約3%、144時間までに約8%であった 6)。また2.5mgを1日
1回14日間連続投与した場合の尿中排泄率は投与開始6日目でほ
ぼ定常状態に達し、6日目以降の1日当たりの未変化体の尿中排泄
率は6.3〜7.4%であった。
15 . 1 臨床使用に基づく情報
因果関係は明らかでないが、本剤による治療中に心筋梗塞や
不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。
16 . 薬物動態
16 . 1 血中濃度
16 . 1 . 1 単回投与
健康成人にアムロジン錠又はOD錠をクロスオーバー法にてアム
ロジピンとして 2.5mg 又は5mgを単回経口投与した場合の薬物動
態は図及び表のとおりであった。血清中アムロジピン濃度は用量
に比例して推移し、いずれの投与量においても投与後約6時間で最
高血清中濃度に達し、血清中濃度半減期は長かった。また、アムロ
ジンOD錠とアムロジン錠は生物学的に同等であることが確認さ
れた。
43
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口腔
その他 全身倦怠感
0.1%未満注 2)
頻度不明
そ う 痒、 じ ん 麻 疹、多形紅斑、血
光線過敏症
管炎、血管浮
腫
(連用により)
歯肉肥厚
し び れ、脱 力 感、耳 女 性 化 乳 房、
鳴、鼻 出 血、味 覚 異 脱 毛、 鼻 炎、
常、疲労、咳、発熱、体重増加、体
視力異常、呼吸困難、重減少、疼痛、
異 常 感 覚、多 汗、血 皮膚変色
中カリウム減少
注1)増量して 10mgを投与した場合に、高い頻度で認められ
た。
[9.3、17.1.2 参照]
注2)発現頻度は使用成績調査を含む。
血清中アムロジピン濃度
(ng/mL)
0.1〜1%未満注2)
2.0
アムロジンOD錠2.5mg
アムロジン錠2.5mg
1.5
1.0
0.5
0.0
0
12
24
36
48
投 与 後 時 間 (時間)
60
72
平均値±標準偏差、n=24
血清中アムロジピン濃度(ng/mL)
4.0
13 . 過量投与
13 . 1 症状
過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下
と反射性頻脈を起こすことがある。
13 . 2 処置
特異的な解毒薬はない。本剤は蛋白結合率が高いため、透析に
よる除去は有効ではない。
また、本剤服用直後に活性炭を投与した場合、本剤のAUCは
99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、本剤過
量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報
告されている 4)。
アムロジンOD錠5mg
アムロジン錠5mg
3.0
2.0
1.0
0.0
0
12
24
36
48
投 与 後 時 間 (時間)
剤
14 . 適用上の注意
14 . 1 薬剤調製時の注意
錠
14 . 1 . 1 分割後は早めに使用すること。分割後に使用する場合に
は、遮光の上 30 日以内に使用すること。
〈OD錠〉
14 . 1 . 2 分割後は早めに使用すること。分割後やむを得ず保存す
る場合には、湿気、光を避けて保存すること。
14 . 2 薬剤交付時の注意
〈製剤共通〉
14 . 2 . 1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよ
う指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道
粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併
症を併発することがある。
〈OD錠〉
14 . 2 . 2 本剤をPTPシート又は瓶から取り出して保存する場合
は、湿気、光を避けて保存するよう指導すること。
14 . 2 . 3 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するた
め、水なしで服用可能である。また、水で服用することもでき
る。
形
60
72
平均値±標準偏差、n=23
アムロジ
C max
AUC 0〜72hr
ピンとして T max
T 1/2
の投与量 (hr) (ng/mL)(ng・hr/mL) (hr)
(mg)
アムロジンOD錠2.5mg
(24例)
2.5
6.0±0.8 1.13±0.25 37.1±10.2 37.8±6.8
アムロジン錠2.5mg
(24例)
2.5
5.8±1.0 1.23±0.26 38.0±10.1 36.5±4.2
アムロジンOD錠5mg
(23例)
5
5.6±1.0 2.51±0.66 84.3±20.8 36.2±5.0
アムロジン錠5mg
(23例)
5
5.5±1.4 2.81±0.40 84.8±15.0 35.4±7.4
平均値 標準偏差、Tmax:最高血清中濃度到達時間
Cmax:最高血清中濃度、AUC:血清中濃度時間曲線下面積
T1/2:血清中濃度半減期
健康成人20例(平均年齢 32.1歳)にアムロジピンとして 10mgを単
回経口投与した時の血漿中濃度のTmax、Cmax、AUC0‑∞及びT1/2 は、
それぞれ9.3時間、5.84ng/mL、298ng・hr/mL 及び35.1時間であり、
外国人と比較した結果、同様であった 5)。
16 . 1 . 2 反復投与
健康成人6例(平均年齢33.5歳)にアムロジピンとして2.5mgを
反復経口投与(1日1回14日間)
した場合の血清中アムロジピン濃
度は、投与6〜8日後に定常状態に達し、以後の蓄積は認められ
なかった。最終投与日(14日目)
のCmax及びAUC0〜24hrはそれぞれ
3.5ng/mL及び61.8ng・hr/mLであり、初回投与時(1.4ng/mL及び
19.3ng・hr/mL)の約3倍であった。投与中止後、血清中濃度は漸
減し、投与中止5日目には0.24ng/mLとなった 6)。
16 . 2 吸収
16 . 2 . 1 食事の影響
健康成人にアムロジピンとして5mgをクロスオーバー法により空
腹時又は食後に単回経口投与した場合の薬物動態パラメータに有
意差は認められず、アムロジピンの吸収に及ぼす食事の影響は少
15 . その他の注意
ないものと考えられる 7)。
16 . 3 分布
16 . 3 . 1 血漿蛋白結合率
ヒト血漿蛋白との結合率は97.1%であった(in vitro 、平衡透析法)。
16 . 4 代謝
健康成人16例にアムロジピン5mgを単回経口投与した場合、24時
間までに認められた主たる尿中代謝体はジヒドロピリジン環の酸
化したピリジン環体及びその酸化的脱アミノ体であった。
16 . 5 排泄
16 . 5 . 1 尿中排泄
健康成人6例にアムロジピンとして 2.5mg又は5mgを単回経口投
与した場合、尿中に未変化体として排泄される割合は小さく、いず
れの投与量においても尿中未変化体排泄率は投与後24時間までに
投与量の約3%、144時間までに約8%であった 6)。また2.5mgを1日
1回14日間連続投与した場合の尿中排泄率は投与開始6日目でほ
ぼ定常状態に達し、6日目以降の1日当たりの未変化体の尿中排泄
率は6.3〜7.4%であった。
15 . 1 臨床使用に基づく情報
因果関係は明らかでないが、本剤による治療中に心筋梗塞や
不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。
16 . 薬物動態
16 . 1 血中濃度
16 . 1 . 1 単回投与
健康成人にアムロジン錠又はOD錠をクロスオーバー法にてアム
ロジピンとして 2.5mg 又は5mgを単回経口投与した場合の薬物動
態は図及び表のとおりであった。血清中アムロジピン濃度は用量
に比例して推移し、いずれの投与量においても投与後約6時間で最
高血清中濃度に達し、血清中濃度半減期は長かった。また、アムロ
ジンOD錠とアムロジン錠は生物学的に同等であることが確認さ
れた。
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