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資料1-2 アムロジピンベシル酸塩 調査結果報告書及び添付文書 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
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14.2.3 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水
なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。

16.4 代謝
健康成人16例にアムロジピン5mgを単回経口投与した場合、24時間までに認
められた主たる尿中代謝体はジヒドロピリジン環の酸化したピリジン環体及

15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
因果関係は明らかでないが、本剤による治療中に心筋梗塞や不整脈
(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。

びその酸化的脱アミノ体であった。
16.5 排泄
16.5.1 尿中排泄
健康成人6例にアムロジピンとして2.5mg又は5mgを単回経口投与した場合、
尿中に未変化体として排泄される割合は小さく、いずれの投与量においても

16. 薬物動態

尿中未変化体排泄率は投与後24時間までに投与量の約3%、144時間までに約

16.1 血中濃度

8%であった。また2.5mgを1日1回14日間連続投与した場合の尿中排泄率は投

16.1.1 単回投与

与開始6日目でほぼ定常状態に達し、6日目以降の1日当たりの未変化体の尿

健康成人にアムロジピンベシル酸塩錠又は口腔内崩壊錠をクロスオーバー法

中排泄率は6.3~7.4%であった6,8,9)。

にてアムロジピンとして2.5mg又は5mgを単回経口投与したときの血清中ア

健康成人2例に14C-標識アムロジピン15mgを単回経口投与した場合、投与12

ムロジピン濃度推移及び薬物動態パラメータは図及び表の通りである。血清

日目までに投与放射能の59.3%は尿中、23.4%は糞中に排泄され、投与後72

中アムロジピン濃度は用量に比例して推移し、いずれの投与量においても投

時間までの尿中放射能の9%が未変化体であった。その他に9種の代謝物が認

与後約6 時間で最高血清中濃度に達し、血清中濃度半減期は長かった。また、

められた8)(外国人データ)。

アムロジピン口腔内崩壊錠とアムロジピンベシル酸塩錠は生物学的に同等で

なお、これら代謝物にはアムロジピンをしのぐ薬理作用は認められていない。

あることが確認された。

16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者
成人肝硬変患者(Child分類A、B)5例にアムロジピンとして2.5mgを単回投
与した場合の血中濃度推移並びに薬物動態パラメータは図及び表の通りであ
る。健康成人に比し、投与72時間後の血中濃度が有意に上昇し、T1/2、AUC
はやや高値を示したが有意差は認められなかった10)。[9.3参照]

Tmax
(hr)

2.5mg

5mg

AUC0~∞
(ng・hr/mL)

T1/2
(hr)

肝機能障害患者

7.2±1.2

1.9±0.2

104.0±15.5

43.0±8.0

健康成人5)

7.3±0.4

1.64±0.07

68.1±5.4

33.3±2.2

有意差検定:n.s.
Mean±S.E.

剤形

Tmax
(hr)

アムロジピン口腔内崩壊錠

6.0±0.8

1.13±0.25

37.1±10.2

37.8±6.8

高血圧症患者にアムロジピンとして1日1.25~20mgを連続投与した母集団薬

アムロジピン錠

5.8±1.0

1.23±0.26

38.0±10.1

36.5±4.2

物動態試験の結果、クリアランス(平均値)は、6~12歳(34例)で24.9L/

アムロジピン口腔内崩壊錠

5.6±1.0

2.51±0.66

84.3±20.8

36.2±5.0

hr、13~17歳(28例)で27.9L/hrと推定され、成人における値と同様であっ

アムロジピン錠

5.5±1.4

2.81±0.40

84.8±15.0

35.4±7.4

た11)(外国人データ)。

投与量

Cmax
AUC
(ng/mL) (ng・hr/mL)

Cmax
(ng/mL)

T1/2
(hr)

16.6.2 小児

注)小児患者において本剤の承認された1日通常用量は2.5mgである。

Tmax:最高血清中濃度到達時間、Cmax:最高血清中濃度
AUC:血清中濃度-時間曲線下面積(0~72時間値)、T1/2:血清中濃度半減期、
Mean±S.D.

16.6.3 高齢者
老年高血圧症患者6例(男2、女4、平均年齢79.7歳)にアムロジピンとして

また、健康成人20例(平均年齢32.1歳)にアムロジピンとして10mgを単回投

5mgを単回、及び8日間反復投与した場合の血漿中濃度推移並びに薬物動態パ

与した時の血漿中濃度のTmax、Cmax、AUC0-∞及びT1/2は、それぞれ9.3時間、

ラメータは図及び表の通りである。単回投与した場合、若年健康成人(男6、

5.84ng/mL、298ng・hr/mL及び35.1時間であり、外国人と比較した結果、

平均年齢22.3歳)に比し、Cmax、AUCは有意に高値を示したが、T1/2に有意

同様であった5)。

差は認められなかった。反復投与時には老年者の血清中アムロジピン濃度は

16.1.2 反復投与

若年者よりも高く推移したが、そのパターンは若年者に類似しており、老年

健康成人6例(平均年齢33.5歳)にアムロジピンとして2.5mgを1日1回14日

者でその蓄積が増大する傾向は認められなかった3)。[9.8参照]

間反復投与した場合の血清中アムロジピン濃度は、投与6~8日後に定常状
態に達し、以後の蓄積は認められなかった。最終投与日(14日目)のCmax及
びAUC0~24hr はそれぞれ3.5ng/mL及び61.8ng・hr/mLであり、初回投与時
(1.4ng/mL及び19.3ng・hr/mL)の約3倍であった。投与中止後、血清中濃
度は漸減し、投与中止5日目には0.24ng/mLとなった6)。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人にアムロジピンとして5mgをクロスオーバー法により空腹時又は食
後に単回経口投与した場合の薬物動態パラメータに有意差は認められず、ア
ムロジピンの吸収に及ぼす食事の影響は少ないものと考えられる7)。
16.3 分布
16.3.1 血漿蛋白結合率
ヒト血漿蛋白との結合率は97.1%(in vitro 、平衡透析法)であった。

3

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