総ー3○個別事項(その9)について (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00228.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第569回 12/1)《厚生労働省》 |
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成人患者との混合病棟における子どもの療養環境向上のための具体的対策(抄)
Ⅳ.成人との混合病棟にいる子どもと家族の療養環境向上向けた提言
成人との混合病棟にいる子どもと家族の療養環境の向上に向けて、以下、4 つの視点から具体策を提言します。できるところからはじめてみま
しょう。
1.管理・マネジメント
施設の制約の中で可能な限り子どもと家族にとってよりよい療養環境を整えるためには、混合病棟のマネジメント、すなわち、リスクをマネジメ
ントし子どもの安全を守りつつ、子どもと家族に必要な継続的なケアを提供することが重要です。産科混合病棟などで提案されている『ユニットマ
ネジメント』はその一策です*。
●ユニット化とは、ひとつづきになっている病棟の一部を小児患者専⽤の「ユニット」として使⽤することを言い、区域管理(ゾーニング)は廊下
を含むひと固まりの領域を小児患者だけの区域とし、その区域を小児科専⽤の「ユニット」として使⽤することを言います。施設の規模や入院数
によっては、部屋単位、病床範囲になる場合もあるでしょう。施設全体での合意のもと、病棟の入室基準やユニット化した病床の運⽤方法につい
て決めておくことが望ましいです。子どもは治療や入院などの苦痛によりぐずったり泣いたりしますし、感染症による入院の機会も多くあります。
成人との混合病棟では、ゾーニングをすることにより、子どもと家族が気兼ねせず安心して過ごすことができます。
●ユニット化するときには、ユニット内の患者に関わるスタッフを固定しチームとするなどにより、子どもと家族への継続的なケアを提供すること
が可能になります。その際、ユニットの業務の特性に応じて看護師の適切な配置人数や、ユニットチームのスタッフが行う業務と、ユニット以外
の他科スタッフと共同で行う業務の基準を作成しておくとよいでしょう。入院患者の特性や提供する医療により異なると思いますが、急変しやす
い小児患者の状況を踏まえ、適切な看護師配置を考えましょう。
●子どもに必要な療養環境としては、転倒、転落や窒息などを予防するためにも、小児の⾝体構造を考慮した適切なベッドや寝具が整備されている
ことが望まれます。また、乳児から思春期と発達段階により、必要な基準⽤具、トイレや浴室環境も異なります。発達段階ごとに必要な基準⽤具
などが病棟に配備されていなかったとしても、院内のどこにあるかなど調べておき、入院時の準備マニュアルなどに定められているとよいでしょ
う。
●入院前から混合病棟の入院環境について説明しましょう。そのうえで、定期的に成人患者への影響や思い、家族のストレス・思いをアセスメント
し、何かあれば言いやすいよう、窓口を紹介しておきましょう。
出典:日本小児看護学会「成人患者との混合病棟におけるこどもの療養環境向上のための具体的対策」
ユニット化のイメージ
区域特定(ゾーニング)のイメージ
プレイ
ルーム
廊下
スタッフ
ステーション
プレイ
ルーム
廊下
スタッフ
ステーション
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