資料 先-3-2○先進医療技術の科学的評価等について (46 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00063.html |
出典情報 | 先進医療会議(第127回 12/7)《厚生労働省》 |
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1)血清TARC 迅速検査の対象患者の選択
・ 皮膚科専門医は「皮膚科専門医が重症あるいは重症化の可能性があると判断した汎発型皮疹の患者
で、かつ薬疹が疑われるもの」を選択し、院内検査室に血清TARC 迅速検査を依頼する。
2)血清TARC 迅速検査の実施
・ 対象患者の静脈採血から分取された血清成分の一部(30μl)を自動免疫測定装置HISCL とHISCL®
TARC 試薬を用いて血清TARC 濃度の自動測定(17分)を行う。
3)皮膚科専門医へ測定結果の迅速報告
・ 臨床検査技師は血清TARC 検査と一般血液検査(好酸球数、好中球数、白血球数、CRP、肝機能、
腎機能等))の結果をまとめ、採血から1時間半程度で臨床医に報告する。
4)皮膚科専門医による迅速な総合診断
・ 皮膚科専門医は、病歴・薬歴・臨床所見に加え本TARC 検査、一般血液検査を総合的に鑑みて診断
を行い、治療法を選択する。
(効果)
・従来の診断法(病歴・薬歴・臨床所見・一般血液検査)に迅速な血清TARC 検査の結果を加えることにより、従
来よりも迅速かつ正確にDIHS/DRESS とDIHS/DRESS 以外の薬疹(SJS/TEN、MPE 等)の鑑別が可能となる。
・血清TARC を用いた迅速検査により、薬疹のタイプに応じた最適な治療を早期に開始できる。即ち
DIHS/DRESS と診断した場合にはウイルスの再活性化リスクに配慮したステロイド全身投与を行い、SJS/TEN と診
断した場合にはステロイドパルス療法などの大量投与を開始するなど、早期に適切な治療を選択することが可能と
なるため、重症薬疹患者に対する治療効果を大きく向上させることが期待できる。
(先進医療にかかる費用)
・本先進医療(検査、治療、入院費用を含む)にかかる総費用は653,660円である。(様式第6号参照)
・本血清TARC 検査に係る総費用は一人あたり68,420 円である。
その内訳は、検査キット費用63,720円と検査技師の人件費4,700円を合算した68,420円である。
ただし、検査キット費用の63,720円は奈良県立医科大学の研究者が負担する。
・したがって、患者負担額は臨床検査技師の人件費分の4,700円である。
【血清TARC 検査の費用内訳】
1)血清TARC 測定に係わる検査キットの費用
検査対象の「皮膚科専門医が重症あるいは重症化の可能性があると判断した汎発性皮疹の患者で、かつ
薬疹が疑われるもの」を1ヶ月に3名と仮定すると、1検体あたりの検査キット費用は63,720円である。
2)検査に係わる人件費
・本検査に係わる人件費は、4,700円である。
1.実施者:臨床検査技師 1名
2.臨床検査技師の1時間あたりの人件費は3,094円
3.臨床検査技師の本検査に係わる所要時間は1時間30分
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4.人件費は、臨床検査技師の時給3,094円×1.5時間=4,64円≒4,700円である。