資料 先-3-2○先進医療技術の科学的評価等について (95 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00063.html |
出典情報 | 先進医療会議(第127回 12/7)《厚生労働省》 |
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初期胚についてはさらに継続して培養を行い受精から5~6日で得られた胚盤胞をさらに胚移植する。採卵後15日
目頃に血中hCGを測定し妊娠判定を行う。妊娠判定が陰性であれば、研究は終了とする。
妊娠判定が陽性となれば、引き続き経過を観察し超音波検査により胎嚢が確認できれば臨床妊娠と判定し観察終
了とする。胎嚢が確認できなければ化学流産として試験は終了とする。
○ 凍結融解胚移植の場合
体外受精により作出され初期胚の一部を凍結保存する。残った初期胚についてはさらに継続して培養を行い受精
から5~6 日で得られた胚盤胞について凍結保存を行う。保存された初期胚および胚盤胞を、翌周期以降に二段
階胚移植を行う。
二段階胚移植(凍結融解胚移植)は自然排卵周期またはホルモン補充周期で行う。
自然排卵周期の場合は月経10日目頃より数回の診察を経て排卵日が確定しホルモン値や子宮内膜厚等に問題な
ければ、排卵後2~3日目に凍結保存していた初期胚を1個融解して移植する。移植の手技は通常の胚移植と同様
である。
さらに排卵後4~6日目に凍結保存した胚盤胞を1 個融解して移植を行う。胚移植時には感染のリスク等を鑑み、医
学的に必要と判断された場合には抗生剤の処方を考慮する。
ホルモン補充周期では月経開始2日目から卵胞ホルモン製剤の投与を開始し、月経12~14日目の診察でホルモン
値や子宮内膜厚の確認後問題なければ月経15日目より黄体補充を開始する。黄体補充開始後2~3日目に、凍結
保存していた初期胚を1個融解して移植する。移植の手技は通常の胚移植と同様である。
さらに排卵後4~6日目に凍結保存した胚盤胞を1 個融解して移植を行う。胚移植時には感染のリスク等を鑑み、医
学的に必要と判断された場合には抗生剤の処方を考慮する。
排卵または黄体補充開始後15 日目頃に血中hCG を測定し妊娠判定を行う。妊娠判定が陰性であれば、研究
は終了とする。
妊娠判定が陽性となれば、引き続き経過を観察し超音波検査により胎嚢が確認できれば臨床妊娠と判定し観察終
了とする。胎嚢が確認できなければ化学流産として試験は終了とする。胚移植当たりの臨床妊娠率を算出し、二段
階胚移植の適応となるが、必要な初期胚と胚盤胞が得られない等の理由から初期胚2個移植あるいは胚盤胞2個移
植を行った症例を対照群として、妊娠率の比較を行い有用性の検証を行う。
(効果)
胚盤胞移植における妊娠率の向上が期待できる。
(先進医療にかかる費用)
先進医療に係る費用は新鮮胚移植の場合75,000円、凍結融解胚移植の場合120,000円である。
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