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別紙2○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html
出典情報 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答3

先進医療技術名: マイクロ波凝固による経皮的前立腺癌病巣標的化焼灼術
2024 年 2 月 6 日
所属・氏名:京都府立医科大学附属病院 泌尿器科・浮村理
1. 前立腺の形状は左右差を含めて一定でなく、がんの局在も人それぞれです。特に前立腺癌は単
発のことがむしろ少なく、前立腺内に多発するものが多いです。そういった前立腺に対して、マイクロ
波の焼灼治療をどのように行うのでしょうか。資料には病巣にガイディングニードルを穿刺すると述
べているが、この穿刺は多発の場合は、何度も行うのでしょうか。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
マイクロ波凝固による焼灼術(本技術)では、診断時に、即時治療すべき癌病巣が単発で、MRI で可
視化された状況にある患者が治療対象です。本試験では、「即時治療が必要な癌」が多発している場合
は、除外基準に該当しますので、本試験の対象とはなりません。したがって、ご質問の多発の場合は、
対象外となりますので、何度も行うことはありません。
前立腺癌は、一般的に時間的・空間的に多発しますが、早期発見された限局性癌では「即時治療が
必要な癌」が多発することはむしろ少なく、多くの「即時治療が必要でない癌」が併存しています。
「即時治療すべき癌」病巣は、一定の大きさがあり、その大多数が MRI で可視化されます。他方、可視
化できない小さい癌病巣の大多数が「即時治療は必要でない癌」であり、Active surveillance(監視療法)
で生命予後に不利益なく経過観察可能です。

2. 通常前立腺癌は日本人の場合は腹側尖部に多いものの辺縁領域も数多く認められます。辺縁
領域は直腸から距離が近いことより熱傷の可能性がより高くなるが、対策を打って行うのでしょうか。
またはそのような症例は適応外とするのでしょうか。
【回答】
除外基準 5)に明記している通り、前立腺癌病巣と直腸との距離が 10mm 以下の症例は除外いたしま
す。

3. 肝臓では現在ラジオ波のほうが主流です。マイクロ波は本試験にも述べているように気泡が発生
するが、肝臓内で液体成分の多いところでは水蒸気爆発が起こるようです。前立腺も前立腺液を生
成しているため、液状部分が水蒸気爆発を起こす可能性はないのでしょうか。
【回答】
水蒸気爆発は、臓器内の水分が高温になり、かつ、逃げ場がない閉ざされた空間で発生するという2
つの条件が重なったときに起きるとされています。幸い、前立腺が、精液を尿道へ分泌する外分泌臓器
であり、精液の通り道、すなわち、水分の逃げ道になる管が、無数に尿道に通じています。したがって、
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