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資料2 看護学教育モデルコアカリキュラム改訂に向けた調査研究の報告 (16 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00003.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第3回 6/20)《文部科学省》
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看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂の概要
6.看護学教育の質保証に向けた課題とモデル・コア・カリキュラムによる提案の方向性

一般社団法人日本看護系大学協議会

6-1.2040年を見据えた日本の看護学教育を取り巻く背景
⚫ 2040年には、高齢人口の増加が落ち着くが生産年齢人口の減少が加速し、総人口は減少傾向となるこ
とが予測され、全世代への急性期から慢性期を含めた一体的な地域医療提供体制の構築が必要とされ
る。また、救急医療や地域医療における医療機関の役割分担や連携が不十分である等の課題も浮上した。
⚫ 「看護師の特定行為研修」修了者が十分に増加しないまま、2024年4月からは、「良質かつ適切な医療を
効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」が施行され、医師の時
間外労働の上限規制が適用され、医療現場も大きく影響を受けている。
⚫ 2040年の医療提供体制を予測することは困難であるが、Society5.0や医療DX化、遠隔診療やロ
ボット活用などにより医療の質向上と効率化は進展するであろう。
6-2.看護系大学カリキュラムの指針として
⚫ コンピテンシー基盤型教育に向けて、育成すべき人物像を明確にするため、看護実践能力を資質・能力及
び学修目標として示し、臨地実習前・後・卒業時点での到達度を設定した。
⚫ 学生、教員、臨地の実習指導者等がこの到達度を共有することにより、臨地実習における学生ごとの課題
と成果が共通理解される。この共通理解は、臨地の実習指導者と教員との協働を促進し、臨地における
教育の質を向上させる。
⚫ 特に、各領域実習前の学生の到達度を明示することは、実習施設の看護管理職に学生の実習時の看護実
践能力を保障するため、学生の看護実践の機会が増すことが期待される。
⚫ 各大学の教学マネジメントプロセスをサポートするために、卒業時・臨地実習時・臨地実習前の看護実践
能力評価のための評価基準を提供する。
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