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資料2 看護学教育モデルコアカリキュラム改訂に向けた調査研究の報告 (22 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00003.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第3回 6/20)《文部科学省》
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看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂の概要
8.継続的に検討すべき事項・注釈

一般社団法人日本看護系大学協議会

8-2.本モデル・コア・カリキュラムで示す到達度
⚫ コンピテンシー基盤型教育を実現するためには、看護師が身に付けるべきコンピテンシーを到達点として
明示することが必要である。そして、身についたかどうかを確認する時期の設定、そのアウトカムとしての
評価基準を明示して、評価することで可視化する必要がある。
⚫ 本看護学教育コアカリにおいては、卒業時点である新人看護師の到達度をゴールとして設定し、複数時点
かつ継続的・段階的に学修成果と実践能力を評価するために、「資質・能力案」に対する「到達度案」の作成
が必要である。
⚫ Frankは、コンピテンシー基盤型教育の実施プロセスを、①卒業生に必要な能力(コンピテンス領域)の同
定、②コンピテンシーやその要素の明確な定義、③進度に従ったマイルストーン(milestone:コンピテンス
が成長する際の節目に当たる時期に、どのレベルにいるかを示す明確な記述)の設定、④教育活動、経験、
指導方法の選定、⑤マイルストーンを測定する評価手法の選定、⑥アウトカムが達成できたかのプログラム
評価、の6段階に分けている。
⚫ アウトカムの設定は、看護実践能力獲得に直結する臨地実習での学生による看護実践の質を保証し、看護
実践の機会確保にもつながる。そのためには、各学生について、知識・スキル、態度・価値観及び思考・判
断・表現力を統合したパフォーマンス・レベルでの保証が必要である。臨地実習で看護実践が許可される
パフォーマンス・レベルの達成水準が明示され、各学生が実習前時点で到達しているか、同様に臨地実習時
点、実習終了時点や卒業時点で確認する必要がある。その上で、臨地実習前時点においてこれらの到達が
十分であれば、対象への看護の実践は保証される。

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