セキュリティ対策の実施状況に係る点検や技術的支援等について協力を求める
ことも検討すべきである。
(6) 経営の効率化等
① 経営指標に係る数値目標
経営の効率化は、地域の医療提供体制を確保し、良質な医療を継続的に提
供していくためには、避けて通れないものであり、医療の質の向上等による収入
確保や医薬品費、医療材料費等の経費節減に積極的に取り組むことが重要であ
る。
このため、経営指標について、資料３及び資料４に掲げる全国の公立病院、民
間病院等の状況も参考にしつつ、原則として、個々の病院単位を基本として経営
強化プラン対象期間末時点における数値目標を定める。この場合、経常収支比
率及び修正医業収支比率4については、下記②に述べる点を踏まえて必ず数値
目標を設定するとともに、自らの経営上の課題を十分に分析し、以下の例示も踏
まえ、課題解決の手段としてふさわしい数値目標を定めることとする。
なお、指定管理者制度導入団体にあっては、指定管理者への財政支出の水準
や、指定管理者から関係地方公共団体に提出された運営計画等をもって、数値
目標や具体的取組に代えることも可能である。
1) 収支改善に係るもの
経常収支比率、医業収支比率、修正医業収支比率、不良債務比率、資金不
足比率、累積欠損金比率 など
2) 収入確保に係るもの
１日当たり入院・外来患者数、入院・外来患者１人１日当たり診療収入、医師
（看護師）１人当たり入院・外来診療収入、病床利用率、平均在院日数、ＤＰＣ
機能評価係数など診療報酬に関する指標 など
3) 経費削減に係るもの
材料費・薬品費・委託費・職員給与費・減価償却費などの対修正医業収益比
率、医薬材料費の一括購入による○％削減、100 床当たり職員数、後発医薬品
の使用割合 など
4) 経営の安定性に係るもの
医師・看護師・その他医療従事者数、純資産の額、現金保有残高、企業債残
高 など
② 経常収支比率及び修正医業収支比率に係る目標
公立病院が、地域の医療提供体制の中で、適切に役割・機能を果たし良質な
医療を提供していくためには、一般会計等から所定の繰出が行われれば「経常黒

4

修正医業収支比率＝（入院収益＋外来収益＋その他医業収益）÷医業費用
※ 医業収益から他会計負担金、運営費負担金等を除いたもの（修正医業収益）を用いて算出した医業収支
比率。

15