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「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」 (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zaisei06_02000271.html |
出典情報 | 持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン(3/29)《総務省》 |
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(1) 役割・機能の最適化と連携の強化
公立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療の確保のた
め重要な役割を果たしているが、公立病院に期待される主な役割・機能を具体的に
例示すれば、①山間へき地・離島など民間医療機関の立地が困難な過疎地域等に
おける一般医療の提供、②救急・小児・周産期・災害・感染症・精神などの不採算・
特殊部門に関わる医療の提供、③県立がんセンター、県立循環器病センター等地
域の民間医療機関では限界のある高度・先進医療の提供、④研修の実施等を含む
広域的な医師派遣の拠点としての機能などが挙げられる。
また、公立病院の中でも、他の病院が複数立地する人口密集地に所在し、役割・
機能の分担が課題となっている場合もあれば、人口が少ない中山間地に所在し、当
該公立病院が唯一又は中心的な役割を果たしており、救急医療の維持や医師・看
護師等の確保が深刻な課題となっている場合もある。さらに基幹病院へのアクセス
等により、二次医療圏や県域を越えて患者の流出入が生じている場合もあるなど、
公立病院の置かれている状況は様々である。
したがって、立地条件等を踏まえつつ、以下のような観点から役割・機能の最適
化と連携の強化について検討すべきである。
① 地域医療構想等を踏まえた当該病院の果たすべき役割・機能
各公立病院は、地域医療構想や今般の新型コロナウイルス感染症対応の経
験などを踏まえて、地域の医療提供体制において果たすべき役割・機能を改めて
見直し、明確化・最適化することが必要である。このため、地域医療構想等を踏ま
えた当該病院の果たすべき役割・機能について記載する。
その際、当該公立病院の将来の病床機能のあり方は、構想区域における病床
の機能区分ごとの将来の必要病床数と整合性のとれた形でなければならない。こ
のため、地域医療構想における推計年である令和7年(2025 年)及び経営強化プ
ランの対象期間の最終年度における当該公立病院の機能ごとの病床数や、病床
機能の見直しを行う場合はその概要を記載する。
また、地域医療構想の対象外とされている精神医療についても、精神障害者
の地域移行が求められていること、うつ病・認知症・発達障害・依存症等の患者や
高齢化に伴う身体合併症を有する精神障害者の増加等により精神医療のニーズ
が高まっていることなどを踏まえ、総合的に必要な医療を受けられる体制を構築
するため、多様な精神疾患の状態及び特性に応じた精神病床の機能分化、各種
保健医療機関や福祉施設等との連携強化、長期入院者の退院支援等を進める
ことが重要である。そうした点を踏まえ、精神医療についても、当該病院の果たす
べき役割・機能に加え、経営強化プランの対象期間の最終年度における当該公
立病院の病床数や、病床数等の見直しを行う場合はその概要を記載する。
② 地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割・機能
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公立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療の確保のた
め重要な役割を果たしているが、公立病院に期待される主な役割・機能を具体的に
例示すれば、①山間へき地・離島など民間医療機関の立地が困難な過疎地域等に
おける一般医療の提供、②救急・小児・周産期・災害・感染症・精神などの不採算・
特殊部門に関わる医療の提供、③県立がんセンター、県立循環器病センター等地
域の民間医療機関では限界のある高度・先進医療の提供、④研修の実施等を含む
広域的な医師派遣の拠点としての機能などが挙げられる。
また、公立病院の中でも、他の病院が複数立地する人口密集地に所在し、役割・
機能の分担が課題となっている場合もあれば、人口が少ない中山間地に所在し、当
該公立病院が唯一又は中心的な役割を果たしており、救急医療の維持や医師・看
護師等の確保が深刻な課題となっている場合もある。さらに基幹病院へのアクセス
等により、二次医療圏や県域を越えて患者の流出入が生じている場合もあるなど、
公立病院の置かれている状況は様々である。
したがって、立地条件等を踏まえつつ、以下のような観点から役割・機能の最適
化と連携の強化について検討すべきである。
① 地域医療構想等を踏まえた当該病院の果たすべき役割・機能
各公立病院は、地域医療構想や今般の新型コロナウイルス感染症対応の経
験などを踏まえて、地域の医療提供体制において果たすべき役割・機能を改めて
見直し、明確化・最適化することが必要である。このため、地域医療構想等を踏ま
えた当該病院の果たすべき役割・機能について記載する。
その際、当該公立病院の将来の病床機能のあり方は、構想区域における病床
の機能区分ごとの将来の必要病床数と整合性のとれた形でなければならない。こ
のため、地域医療構想における推計年である令和7年(2025 年)及び経営強化プ
ランの対象期間の最終年度における当該公立病院の機能ごとの病床数や、病床
機能の見直しを行う場合はその概要を記載する。
また、地域医療構想の対象外とされている精神医療についても、精神障害者
の地域移行が求められていること、うつ病・認知症・発達障害・依存症等の患者や
高齢化に伴う身体合併症を有する精神障害者の増加等により精神医療のニーズ
が高まっていることなどを踏まえ、総合的に必要な医療を受けられる体制を構築
するため、多様な精神疾患の状態及び特性に応じた精神病床の機能分化、各種
保健医療機関や福祉施設等との連携強化、長期入院者の退院支援等を進める
ことが重要である。そうした点を踏まえ、精神医療についても、当該病院の果たす
べき役割・機能に加え、経営強化プランの対象期間の最終年度における当該公
立病院の病床数や、病床数等の見直しを行う場合はその概要を記載する。
② 地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割・機能
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