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10 研究開発局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (36 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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223億円
次世代革新炉の開発及び安全性向上に資する うちエネルギー対策特別会計要求・要望額
(前年度予算額
71億円)
技術基盤等の整備・強化
※運営費交付金中の推計額含む
令和7年度要求・要望額

248億円

概要
「GX実現に向けた基本方針」(令和5年2月閣議決定)等を踏まえ、運転再開すればOECD諸国で唯一の高速中性子照射場を提供で
きる高速炉であり、高速炉技術開発の基盤となる高速実験炉「常陽」の運転再開に向けた取組を推進するとともに、HTTR(高温工学試験
研究炉)を活用した高温ガス炉の安全性の実証、カーボンフリー水素製造に必要な技術開発を進める。また、軽水炉を含めた原子力施設の
安全性向上に資する研究を進め、リスクに応じた効果的かつ科学的に合理的な規制への貢献を果たす。
(1)高速炉開発に向けた「常陽」の運転再開の推進 21,840百万円(3,531百万円)

高速実験炉「常陽」

「常陽」は運転を再開すれば、OECD(経済協力開発機構)諸国で唯一の稼働中の高速中性
子照射炉となることから、高速炉開発や医療用等ラジオアイソトープの製造実証など、国内外からその
利活用について、期待がされているところである。このため、日本原子力研究開発機構において、令和
8年度半ばの「常陽」の運転再開を目指し、新規制基準に対応するための安全対策工事等を着実
に実施するとともに、その後の様々な照射試験・照射後試験を中長期にわたって継続的に行えるよう、
安定した運転を継続できる環境を整備する。
(2)高温ガス炉HTTR(高温工学試験研究炉)の安定運転・研究開発の促進
1,672百万円(2,271百万円)
高温ガス炉は、固有の安全性を有し、多様な熱利用が可能な次世代革新炉である。カーボン
ニュートラルの実現に向けて高温ガス炉に係る研究開発を加速化するため、以下の取組等を進める。
①HTTRの安定的運転
②HTTRによる水素製造試験の向けた、水素製造施設の接続に係るHTTRの設計及び工事
計画に係る評価
③高温熱を利用した、カーボンフリーな革新的水素製造技術の実用化に向けた技術開発

HTTRと水素製造試験施設の接続予定図

(3)原子力安全研究等の推進 1,302百万円(1,302百万円)
原子炉安全性研究炉(NSRR)や燃料試験施設(RFEF)など、日本原子力研究開発機構が有する研究施設を活用し、国が実
施する新規制基準に基づく評価(原子力事故の安全評価やシビアアクシデントへの進展の防止・影響緩和手法等)の検討や高経年
化技術評価の基準策定等に必要な技術的知見を整備するための基盤研究や試験を実施する。
(担当:研究開発局原子力課)

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