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参考資料 実践事例集(PDF:2,100K (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00005.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第21回 1/25)《厚生労働省》
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【2時間目】山口美智子氏(薬害肝炎全国原告団前代表)よる講演
(C型肝炎について)
○C型肝炎は、他の薬害被害者と異なり、外見では分からない上、自覚症状
が出てくるのも肝硬変になる頃であり、気づいたころには手遅れとなって
しまう。
○インターフェロンを1日おきに2年間、300 本注射した。治療の成果でウ
イルスは除去された。現在の治療では、インターフェロンは1週間に1回
で良くなっており、インターフェロンを使わずに飲み薬だけで済む場合も
ある。しかし、ウイルスが除去できても、がんになることはあり、検査を
受け続ける必要がある。
○C型肝炎ウイルス感染による被害は、精神的被害、肉体的被害、経済的被
害、社会的被害に分類できる。
・精神的被害:急性肝炎から慢性肝炎、肝硬変、肝がん、死とそれぞれ何
割進行していく、という説明を受け、いつも不安であったということな

・肉体的被害:インターフェロンによる副作用、発熱、脱毛、階段の昇降
時に息切れすることなど
・経済的被害:治療費。現在は国からの助成が出ており、治療が短期化し
ているが、それでも負担はある。
・社会的被害:地域によって偏見・差別があったりした。家族にも言うこ
とができない人や内定を取消された人もいた。また、いくらか病気のこ
とが知れ渡ってきた今でも差別はある。原告団の事務所を立ち上げる際、
同じ建物の歯科医院から「看板を出さないでくれ」と言われた。
自分にとって一番大きかったのは、社会的被害。小学校の教師をしていた
が、体育の授業で運動できなかったり、インターフェロン注射に伴う発熱
を抑える解熱剤服用による下痢のため、授業中にトイレに行かなくてはい
けなかったり、仕事に支障が生じた。小さいころから志望し、一生の仕事
と思っていた教師であったが、子供に責任持てないと思い、退職。
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