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参考資料 実践事例集(PDF:2,100K (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00005.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第21回 1/25)《厚生労働省》
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3.高校生の公民科現代社会での実践例

(1)大阪府立 牧野高等学校
対象学年

高等学校第1学年

教科等

公民科現代社会(人権と関連させて指導を実施))
人権について学ぶ授業の一環(10 回目)として実施。薬害はな

学習の目的

ぜ起こったのか、薬害を起こさない社会にするにはどうしたら
よいか考え、薬害が人権の問題であることを理解する。

授業の流れ
○薬によって障害を負ってしまうことがあるという導入の話の後、薬害の原因
を漢字一字で表すと何か、先生から質問。(「人」、「薬」との回答あり)
○薬には、眠くなる等、必ず副作用があるということを説明。視聴覚教材(薬
害の歴史に関する部分)を視聴し、改めて薬害の原因は何か、先生から質問。
(「人」との回答)
副作用とは異なり、薬害の原因は、
「薬」ではなく「人」
(具体的には、製
薬会社、国、医療機関・薬局)にあると考えられる旨説明。
○薬害を起こさない社会にするにはどうしたらよいか、生徒が、A製薬会社、
B国、C医療機関・薬局、D消費者それぞれの立場で考えるグループに分か
れて議論し、各グループの代表者が意見を発表。
(生徒の意見(概要)は以下のとおり)
A製薬会社:薬について色々な実験をする。
B国:製薬会社とは別に、独自に薬を検査する機関をつくる。
C医療機関・薬局:最新の知識を身につける。
D消費者:まずはそもそも病気にならないこと。薬・病気についての知識
を身につける。薬の説明をよく読み、医師や薬剤師の話を聴く。
○まとめとして以下のとおり説明。
・ 産・官・学が国民の命を最優先に考えて仕事をするとともに、互いをチ
ェックすることが重要。
・ 国民が産・官・学を監視するとともに、病気や薬について学び、正しい
選択をすることも重要。自己決定権とも関連する。


人の幸せを奪うのは人、人の人権を守ることができるのも人である。
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