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参考資料 実践事例集(PDF:2,100K (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00005.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第21回 1/25)《厚生労働省》
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・幼い頃、兄から「お前が生まれなかったら、こんな病気にはならなかっ
ただろう」と言われたことを覚えている。きつい言葉だった。
・母はインターフェロン注射をしている。いまはこれしか治療法がない。
注射には頭が痛くなったりする副作用がある。
・父・兄・僕で、母がこなしていた家事をこなさなくてならず、大変だっ
た。精神的・体力的に疲れ、母のありがたみが分かったように思う。
・少しでも母に長く生きてほしい。
・母の病気を代わってあげることはできない。ただ、ウイルスがなくなる
のを祈るだけ。
・僕にできることは家の手伝いをして、少しでも母を助けることだろう。
そして、もっともっと大事なことは、母が病気になってまでも産んでく
れた僕自身を大切にすることだと思う。
〇スピーチを聞いてショックを受けた。次男は、自分のせいで病気になった
と思っていた。被害を受けた本人だけでなくて、家族も一緒に苦しんでき
た。また、輸血で肝炎になったのなら運命だと思っていたが、避けること
ができるものだった。人災であると思った。
(伝えたいこと)
〇裁判の目標としては、国・製薬企業に責任を認めさせ、謝ってほしいとい
うことがあったが、それ以外に3つあった。①原告になっていなくても私
達と同じように被害に苦しむ人達を救済してほしいこと、②安心して治療
を受けさせるための対策をしてほしいということ、③薬害肝炎で薬害を終
わりにしてほしいということ、薬害根絶。これら3つの目標があるため、
裁判が終わった今でも原告団として活動している。
〇皆さんに話すことで、命の大切さ、人間としての尊厳について考えてほし
い。まずは、病気のことを「知る」ということ、そして「知る」ことから、
人の痛みを自分のことと思い、感性・想像力をさらに磨いていくことを願
っている。

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