【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2021 (104 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
(1)一般国民への調査
① 国民を対象とした意識調査
大曲らは、厚生労働科学研究費補助金を用いて、国民の薬剤耐性に関する意識についての調査を 2017 年 3
月、2018 年 2 月、2019 年 9 月、2020 年 9 月に行っている 1,2,3。いずれもインテージリサーチ社に登録され
ているモニター(医療従事者は除く)を対象にインターネットを通じたアンケート調査が行われた。2017 年
は 3,390 人、2018 年は 3,192 人、2019 年は 3,218 人、2020 年は 3,200 人が回答した。回答者の性別は女性
48.8%(2017 年)、49.7%(2018 年)、52.2%(2019 年)、50.4%(2020 年)であった。2019 年までは回
答者全体の 40%以上が風邪を理由として抗生物質を内服していたが、2020 年は 29.8%に減少していた。同様
に約 4 割の回答者が、風邪やインフルエンザに対して抗生物質が有効であると考えていた。また、抗生物質
の内服を自己判断で中止した回答者が全体の約2割、その抗生物質を自宅に保管していると答えた回答者が
約1割存在した。また、抗生物質を自宅に保管している回答者の中で、約 8 割の者が自己判断で使用したこ
とがあると答えていた。各調査での回答の傾向はほぼ同様であった。国民の意識を変えていくためには様々
な手法を用いた啓発活動を継続的に行っていく必要がある。
表 89 抗生物質を内服することになった理由(%)
n=3,390(2017 年)、3,192(2018 年)、
3,218(2019 年)、3,200(2020 年)
2017 年(%)
2018 年(%)
2019 年(%)
2020 年(%)
(複数回答可)
風邪
45.5
44.7
41.2
29.8
その他/不明
24.3
21.2
23.2
30.4
インフルエンザ
11.6
12.4
12.0
5.8
発熱
10.7
11.3
8.5
7.8
鼻咽頭炎
9.5
10.8
10.5
9.9
咳
9.0
10.8
6.9
4.5
咽頭痛
7.7
7.8
8.2
7.1
皮膚感染または創部感染症
6.5
7.0
9.0
14.5
気管支炎
5.4
6.6
5.1
5.9
頭痛
4.3
5.0
4.1
5.0
下痢
3.1
3.2
2.6
3.1
尿路感染症
2.3
2.5
2.7
4.7
肺炎
1.4
1.7
1.3
1.2
103