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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2021 (117 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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(3)感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)
① 概要
2017 年感染対策地域連携支援システム Regional Infection Control Support System (RICSS)を、地域に
加え国レベルでの医療関連サーベイランスシステムとして AMR 対策に活用していくために、AMR 臨床リフ
ァレンスセンターに移設し、項目および規約の改定、システム改修を行い、名称を Japan Surveillance for
Infection Prevention and HealthcareEpidemiology(J-SIPHE)(感染対策連携共通プラットフォーム)へ変
更した。
地域連携の推進とともに病院での AMR 対策に活用できるシステム J-SIPHE を運営している。2020 年年報
の対象参加医療機関は 778 施設(加算 1;539 施設、加算 2;232 施設、加算なし;7 施設)であった。
自施設の感染症診療状況、感染対策や抗菌薬適正使用への取り組み、医療関連感染の発生状況、主要な細
菌や薬剤耐性菌の発生状況及びそれらによる血流感染の発生状況、抗菌薬の使用状況等に関する情報を集約
し、それらを参加施設が自施設や地域ネットワーク等で活用していくことを目的としている。また、AMR 対
策に係るベンチマークの構築としての役割も担っている。

② 体制
本システムの参加は、「感染防止対策加算 1」および「感染防止対策加算2」における連携保険医療機
関、もしくは、「感染防止対策加算 1」と感染防止対策加算を算定していない施設から構成されるグループ
による申請を基本としている。地域連携ネットワーク等を活用した AMR 対策に役立てるために、統一された
基準でグループ内の情報を共有することが出来る。また、JANIS 検査部門の還元情報、入院 EF 統合ファイル
等、既存の情報を二次利用する事で、参加施設の負担を最小限に AMR 対策に必要な情報を集計し可視化でき
るシステムである。

③ 今後の展望
現在参加施設は、「感染防止対策加算 1」の施設が中心であるが、より地域連携に則したシステムに改修
し、「感染防止対策加算2」および感染防止対策加算を算定していない施設が利用しやすく、地域連携カン
ファレンス等で活用意義の高いシステム構築を進める必要がある。

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