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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2021 (124 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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図 11 ヒト由来大腸菌と家畜由来大腸菌のフルオロキノロン耐性率の比較

ヒト由来株では 2003 年から一貫してフルオロキノロン耐性率の増加傾向が認められる一方、家畜由来株の
フルオロキノロン耐性率は豚由来株及び肉用牛由来株では 5%未満、肉用鶏由来株では 13%未満で推移し、
ヒトと家畜では異なる傾向が認められた。

⑤ 今後の展望
JVARM の今後の主な課題は、1)家畜由来細菌及び愛玩動物由来細菌の全ゲノム解析により、より高度な
ARG の調査・解析をさらに進めヒト分野との比較についても検討、2)動物用抗菌剤の使用量を OIE が提示
する統一法により算出したバイオマス重量を参考とした評価、3)畜産現場周辺の環境における薬剤耐性菌
の分布状況の調査方法を確立して実施していくことの3点である。今後は、JVARM で実施している動物分野
におけるモニタリングについて継続するとともに、これらの課題に対応した取組みも開始する。さらに、ワ
ンヘルス動向調査推進のため、JANIS との全ゲノム解析データの比較等、引き続き連携を深めていく予定で
ある。他分野と連携することにより薬剤耐性菌伝達過程の解明を進め、リスク評価やリスク管理の根拠とな
るデータが集積されると考えられる。

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