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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2021 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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ⅳ. Enterococcus spp.
2012 年及び 2014 年に 10 薬剤を、2015 年からは VCM を加えた 11 薬剤を調査した。2018 年から
は、ジヒドロストレプトマイシン(DSM)、オキシテトラサイクリン(OTC)及びエンロフロキサ
シン(ERFX)をそれぞれ SM、TC 及び CPFX に変更し、このうち SM については BP が設定されて
いないことから 10 薬剤を対象に耐性率の調査を行った。2019 年は、鶏由来株ではカナマイシン
(KM)、豚及び鶏由来株ではリンコマイシン(LCM)及び TC に対して 40%を超える耐性が認めら
れた。一方、ABPC に対する耐性率は、牛、豚及び鶏由来株でいずれも 1%未満であった。ヒトの医
療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する CPFX に対する耐性率は 1.6~11.1%であった。ま
た、ヒトの医療で重要な VCM に対する耐性率は 0.0%であった。
2019 年は、Enterococcus spp.のうち、E. faecalis の菌株数の割合は 1.6%(牛由来 255 株中 4
株)~47.6%(鶏由来 126 株中 60 株)、E. faecium の菌株数の割合は 0.0%(豚由来 80 株中 0 株)
~5.6%(鶏由来 126 株中 7 株)であった。ヒトの医療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する
CPFX に対する耐性率は、牛及び鶏由来の E.faecalis で 0.0%及び 3.3%、E. faecium では 0.0%及び
42.9%と、鶏由来の E. faecium で高かった。

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