【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2021 (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》 |
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① 概要
NESIDは、国内の感染症に関する情報の収集及び公表、発生状況及び動向の把握を、医師・獣医師の届出
に基づいて行うものである。現在、1999年4月に施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療
に関する法律」(以下、感染症法)に基づいて実施されている。同事業の目的は、感染症の発生情報の正確
な把握と分析、その結果の国民や医療関係者への迅速な提供・公開により、感染症に対する有効かつ的確な
予防・診断・治療に係る対策を図り、多様な感染症の発生及びまん延を防止するとともに、病原体情報を収
集、分析することで、流行している病原体の検出状況及び特性を確認し、適切な感染症対策を立案すること
である。
2019 年 7 月時点で、NESID において届出対象となっている薬剤耐性菌感染症は以下の 7 疾患であり、全
て五類感染症に位置付けられている。全ての医師が届出を行う全数把握対象疾患は、バンコマイシン耐性腸
球菌感染症(VRE,1999 年 4 月指定)、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(VRSA,2003 年 11 月
指定)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症(CRE,2014 年 9 月指定)、薬剤耐性アシネトバクター感
染症(MDRA,2011 年 2 月から基幹定点把握対象疾患となり、2014 年 9 月から全数把握対象疾患へ変更)
の 4 疾患である。基幹定点医療機関(全国約 500 か所の病床数 300 以上の内科及び外科を標榜する病院)が
届出を行う疾患は、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症(PRSP,1999 年 4 月指定)、メチシリン耐性黄色ブド
ウ球菌感染症(MRSA,1999 年 4 月指定)、薬剤耐性緑膿菌感染症(MDRP,1999 年 4 月指定)の3疾患
である。
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