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別紙1○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00055.html |
出典情報 | 先進医療会議(第119回 3/2)《厚生労働省》 |
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統計学的な独立性を担保するために、①本研究で PGT-A を一度でも実施したカップルは、胚の判定結
果によらず、再度、先進医療で PGT を実施することも除外、②本研究で PGT-A を実施し複数個の A 胚
または B 胚がえられ、A 胚または B 胚を 1 個移植したが妊娠にいたらず、残りの A 胚または B 胚を用
いて 2 回目の胚移植を行う場合も除外しております。
そのため、研究実施計画書の「概要 主要評価項目、副次評価項目」「3.2.対象(研究対象者の選定方
針)」、同意説明文書の「3.研究の方法 1)研究に参加していただく方について」、先進医療届出書の
「5.被験者の適格基準及び選定方法」それぞれの、①反復する体外受精又は顕微授精・胚移植(ART)
の不成功の既往を有する者(反復 ART 不成功)、②反復する流死産の既往を有する者(習慣流産(反
復流産を含む))、③研究対象者もしくはそのパートナーいずれかの染色体構造異常(均衡型染色体転
座など)が確認されている場合(染色体構造異常)、の除外基準に、
・本研究で PGT-A を一度でも実施した者
・本研究で PGT-A を実施した胚を一度でも移植した者
を追記いたします。
3. 3.1.3.2. 研究対象者数及び設定根拠について、本研究で期待する胚移植実施集団における妊娠
12 週時の継続妊娠率として、PTG-A パイロット試験に登録された 35 歳以上 43 歳未満の方で得ら
れた 66.7%を期待値として設定しているかと思います。一方、閾値は 43 歳未満の患者情報を用いて
算出した 41.4%とありますが、閾値とする臨床妊娠率についても 35 歳以上 43 歳未満の集団からの
算出がより適切と考えますがいかがでしょうか。
また、計画書内に PTG-A パイロット試験の年齢分布を追記することについてご検討ください。
【回答】
ご質問ありがとうございます。反復 ART 不成功や習慣流産などで困っておられるカップルは 35 歳以
上に限定されませんので、本研究では、選択除外基準について年齢の制限を設けていません。そのた
め、研究対象者数の設定においても、年齢に制限を設けない集団で検討を行うことが適切と考え、閾値
設定の際は年齢の下限の設定を行いませんでした。
胚移植実施集団における臨床妊娠率の見積もりについては、参照した PGT-A パイロット試験の対象
集団は 35 歳以上 43 歳未満と定められているため、年齢に制限を設けない集団に対する推測には限界
があります。しかし、一般に年齢が高くなるにしたがって臨床妊娠率は低くなる傾向がある一方で、PGTA により A または B と判定された胚は、年齢によらず妊娠率は一定であることが示されています
(Santiago Munné, et. al. Mosaicism: "survival of the fittest" versus "no embryo left behind". Fertil
Steril. 105(5):1146-1149, 2016)(1)。したがいまして、35 歳未満の患者集団が含まれていない PGT-A パ
イロット試験の結果から導いた本研究での臨床妊娠率の期待値は、年齢の下限を設けない集団に対す
る期待値としても妥当であると考えます。また、PGT-A パイロット試験で得られた臨床妊娠率の点推定
値(66.7%)よりも小さな値(55%)を期待値として見積もることで、保守的な数値設定としております。
後段のご指摘につきましては、ご提案いただきましたように、研究実施計画書の「3.1.3.2.研究対象者
数及び設定根拠」と、先進医療届出書の「7-2.予定の試験期間及び症例数「予定試験期間及び予定症
例数の設定根拠」」に、下線部を追加させていただきます。
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果によらず、再度、先進医療で PGT を実施することも除外、②本研究で PGT-A を実施し複数個の A 胚
または B 胚がえられ、A 胚または B 胚を 1 個移植したが妊娠にいたらず、残りの A 胚または B 胚を用
いて 2 回目の胚移植を行う場合も除外しております。
そのため、研究実施計画書の「概要 主要評価項目、副次評価項目」「3.2.対象(研究対象者の選定方
針)」、同意説明文書の「3.研究の方法 1)研究に参加していただく方について」、先進医療届出書の
「5.被験者の適格基準及び選定方法」それぞれの、①反復する体外受精又は顕微授精・胚移植(ART)
の不成功の既往を有する者(反復 ART 不成功)、②反復する流死産の既往を有する者(習慣流産(反
復流産を含む))、③研究対象者もしくはそのパートナーいずれかの染色体構造異常(均衡型染色体転
座など)が確認されている場合(染色体構造異常)、の除外基準に、
・本研究で PGT-A を一度でも実施した者
・本研究で PGT-A を実施した胚を一度でも移植した者
を追記いたします。
3. 3.1.3.2. 研究対象者数及び設定根拠について、本研究で期待する胚移植実施集団における妊娠
12 週時の継続妊娠率として、PTG-A パイロット試験に登録された 35 歳以上 43 歳未満の方で得ら
れた 66.7%を期待値として設定しているかと思います。一方、閾値は 43 歳未満の患者情報を用いて
算出した 41.4%とありますが、閾値とする臨床妊娠率についても 35 歳以上 43 歳未満の集団からの
算出がより適切と考えますがいかがでしょうか。
また、計画書内に PTG-A パイロット試験の年齢分布を追記することについてご検討ください。
【回答】
ご質問ありがとうございます。反復 ART 不成功や習慣流産などで困っておられるカップルは 35 歳以
上に限定されませんので、本研究では、選択除外基準について年齢の制限を設けていません。そのた
め、研究対象者数の設定においても、年齢に制限を設けない集団で検討を行うことが適切と考え、閾値
設定の際は年齢の下限の設定を行いませんでした。
胚移植実施集団における臨床妊娠率の見積もりについては、参照した PGT-A パイロット試験の対象
集団は 35 歳以上 43 歳未満と定められているため、年齢に制限を設けない集団に対する推測には限界
があります。しかし、一般に年齢が高くなるにしたがって臨床妊娠率は低くなる傾向がある一方で、PGTA により A または B と判定された胚は、年齢によらず妊娠率は一定であることが示されています
(Santiago Munné, et. al. Mosaicism: "survival of the fittest" versus "no embryo left behind". Fertil
Steril. 105(5):1146-1149, 2016)(1)。したがいまして、35 歳未満の患者集団が含まれていない PGT-A パ
イロット試験の結果から導いた本研究での臨床妊娠率の期待値は、年齢の下限を設けない集団に対す
る期待値としても妥当であると考えます。また、PGT-A パイロット試験で得られた臨床妊娠率の点推定
値(66.7%)よりも小さな値(55%)を期待値として見積もることで、保守的な数値設定としております。
後段のご指摘につきましては、ご提案いただきましたように、研究実施計画書の「3.1.3.2.研究対象者
数及び設定根拠」と、先進医療届出書の「7-2.予定の試験期間及び症例数「予定試験期間及び予定症
例数の設定根拠」」に、下線部を追加させていただきます。
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