後期高齢者医療財政調整交付金等の適正な算定について
今年度、会計検査院による実地検査及び広域連合における自主点検により、下表のとおり算定誤りが報告された。
各広域連合においては、過年度分の報告内容について再点検を実施するとともに、財政調整交付金等の算定を適切に行っていただきたい。

①令和３年度実地検査報告
会計検査院が、平成28年度に交付された後期高齢者医療財政調整交付金について実地検査を行った結果、以下の
不当について指摘を受けた。
都道府県
A

年度

主 な 事 由

28

算定省令６条８号（結核性疾病及び精神病に係る経過措置）の交付額の算定において、レセプト等
に記載のある診療の対象となった疾病のうち、診療報酬等の点数が最大でないレセプトを主要傷病
として算定していたことによるもの。

返還金額(千円)

精査中

※平成29年度以降分について、現在会計検査院にて精査中。

②自主点検により判明した算定誤り（後期高齢者医療財政調整交付金）
広域連合において自主点検を実施したところ、平成28年度から令和２年度における調整交付金の実績報告において誤
りが判明し返納金が発生する旨の報告があり、再確定を行ったもの。
都道府県

年度

主 な 事 由

返還金額（千円）

A

２

普通調整交付金において、給付費として計上した高額療養費の誤支給等により返還が生じたこと及
び、振込不能となった療養費を未払い分を同年度内に支払う見込みで負担対象額に計上したが、実
際には翌年度へ繰越したことによるもの。

B

元

長寿・健康増進事業の「健康診査事業に係る不足分（健診たらずまい）」において、事業費補助金に
係る健康診査事業から算出される交付上限を超える金額を計上していたことによるもの。

8,006

C

元

東日本大震災に係る経費における保険料の算定において、被保険者の期限後申告によって所得に
変更が生じたことに伴い、保険料減免額が変更となったことによるもの。

724

30

長寿・健康増進事業の「健康診査事業に係る不足分（健診たらずまい）」において、事業費補助金に
係る健康診査事業の支出額に基づいて申請するところを内示額に基づいて申請していたことによるも
の。

D

18

20,225

88